青春、恋愛、家族、透明でピュアな優しい物語に感動した。内容紹介
悲しみはどうしたら消えるのだろう。優しさはどうしたら届くのだろう。恋愛小説の新星、新潮文庫に鮮烈デビュー。
忘れない、忘れられない。あの笑顔を。一緒に過ごした時間の輝きを。そして流れ星にかけた願いを――。高校で出会った、加地君と巧君と奈緒子。けれど突然の事故が、恋人同士だった奈緒子と加地君を、永遠に引き離した。加地君の思い出を抱きしめて離さない奈緒子に、巧君はそっと手を差し伸べるが……。悲しみの果てで向かい合う心と心。せつなさあふれる、恋愛小説の新しい名作。
橋本紡公式サイト ぐるぐるしっぽのきいろいねこ
「流れ星が消えないうちに」特設ページすごく良かった!
これほど「出会えてよかった!」と思える作品を読んだのは、すごく久しぶりな気がする。
透明で、純粋で、まっすぐで、一生懸命で、不器用で。
こんなにも熱い青春物語を、こんなにも美しい恋愛物語を、こんなにも温かく優しい家族物語を、ひとつの小説の中にぎっしり詰め込んでひとつの作品として読ませてくれた、
作者の橋本紡さんに、ありがとうの気持ちでいっっぱいだ。
とにかく読んでいて、何度も胸が熱くなった。
主人公は巧と奈緒子、若い男女の二人が語り手の視点を交互に移しながら描かれる物語は、事故で無くなってしまった加地の思い出を軸に展開されていく。
奈緒子の恋人だった加地、巧の親友だった加地。
彼は死んでしまったけれど、奈緒子はずっと心にひっかかりがあるまま、前に一歩踏み出せずにいる。
巧もまた、加地の思い出と奈緒子への想いとの間の葛藤に悩んでいて…。
そんな二人を、大きく優しい気持ちで見ていてくれる家族がいて。
高校時代の思い出から、現代までを行ったり来たりしながらの構成が非常に上手く作られていて、二人の人生観を作ってきたものを丁寧にきちんと描いている。
だからこそ、二人の心の深いところまで、何かこうしみ込んでいくように共感してしまって、最後の方は思わず涙がこぼれそうになってしまう。
「じゃあ、始めます」
神妙な声で言って、彼は流れ星マシンのスイッチを入れた。その直後、無数の流れ星が玄関を埋め尽くした。信じられないくらい、きれいな光景だった。ひゅんひゅんと音が聞こえてきそうなほどだ。わたしたちの頭上を、加地君が作った夜空を、無数の星が流れていった。
そのたくさんの流れ星に、わたしたちは願いをかけた。
巧のキャラがとてもイイ!
加地も奈緒子も、奈緒子の父親も、みんなイイ!
そして巧のお姉さんが最高にイイ!
学園祭での手作りプラネタリウムに流れ星マシン、流星群の話、銀河鉄道の夜、などなど一つ一つのエピソードも抜群に素敵なものばかりでどれも印象的だった。
読み終わった後に、こんなにも満たされた気持ちになれる小説、本当に
久しぶりに読んだ。
映画「流れ星が消えないうちに」公式サイト