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2008-04-28

『人生を変えた5つのメール』濱田秀彦 を読んで


人生を変えた5つのメール (祥伝社)濱田 秀彦人生を変えた5つのメール
ビジネスマンとして成長するための大切なヒント
(祥伝社)
濱田 秀彦

souiunogaii評価 ハート3つ

本が好き!から献本いただきました。
サブタイトルに「ビジネスマンとして成長するための大切なヒント」とあるように、全ての社会人1年生に、ぜひともおススメしたい1冊です。
内容紹介
突然、着信した「誰か」からの不思議なメール
人材育成のプロが贈る「心が強くなる」物語

伸び悩む若手ビジネスマン「浩平」が発信者不明の謎のメールに答えながら成長していくちょっと不思議な物語です。若手ビジネスマン向けに書いたのですが、中堅、ベテランのビジネスパーソンも「忘れていたことを思い出せた」、「懐かしい感じがする」と楽しめて共感できるようです。また、主人公が通うJAZZ バーに流れる曲には、簡単な解説がついています。これからJAZZを聞いてみたいという人には参考になるでしょう。

私はこの4月に社会人デビューをし、今は新人研修を受けている真っ最中です。
そんな私にとって、この本『人生を変えた5つのメール』の内容は、全てが新鮮で、感心する点ばかりで、思わず主人公に共感する場面もたくさんあって、また同時に読者である私自身への(つまり社会人への)メッセージを感じさせる構成にもなっていて、もう読んでいる時間が非常に楽しくって、たいへんに満足できた1冊でした。
こんな素敵な本に出会ったのは、正直久しぶりです。
もくじ
プロローグ
キャリア開発とは何をすることか?
人に仕事を頼むとき、大切なことは何か?
叱られたとき、最後に言う言葉は何か?
自分の意見を言うのに必要なことは何か?
出口が見つからないときは、どうすればよいか?
エピローグ

著者は、濱田秀彦氏。企業内教育システムコンサルタント、キャリアコンサルタントだそうです。
本書は、主人公を一人称にした小説風の文章で構成されているので、非常に軽快なテンポで読みすすめることができます。
物語自体も、読み物として結構楽しめる内容になっていると思います。
物語の中に、著者の主張をエッセンスとして散りばめた、こういった感じのビジネス書は、私は個人的に好きなほうです。

主人公は、社会人3年目の営業マン。仕事は一通り覚えたけれども、成績はいまいち。やる気もなかなか出ない。というちょっとダメなサラリーマンだ。
そんな彼が、ある日ケータイに送られてきた謎のメールの質問に返信しながら、少しずつゆっくりと、でも確実に着実に成長していくドラマ。
人がだんだんとカッコよくなっていく姿っていうのは、見ていてもとても気持ちがよくなる。

主人公の言葉で、私が最も好きなものを1つ選んでみた。
何でも、やる前は大変なことのように見える。
眺めているうちに壁はどんどん厚く、高くなっていく。実際には、壁は厚くも高くもなっていない。自分の見方が変わってしまうのだ。

だから、考える前にやってしまうのが一番いい。

もくじにもあるように、この本には、社会人が仕事をこなしていく上での最も基本的で大切な要素が詰まっている。
だから、この本は一度目は普通に素直に物語として読んでみて、その後でもう一度読み返してみるのがいいと思う。
2度目は、主人公に投げかけられた5つの質問の答えを、自分自身で探してみたい。そして、私なりの答えを出していきたい。

とても気に入ったし、良い本だと感じた。
ずっと手元に置いておいて、2年後3年後、仕事に悩んだり行き詰ったり壁にぶち当たったりしたときには、また再び読み返してみたい。
そんな風に感じさせる本でした。



2008-04-09

『新卒はツラいよ!』きたみりゅうじ を読んで


新卒はツラいよ! (幻冬舎)きたみ りゅうじ新卒はツラいよ!
(幻冬舎)
きたみ りゅうじ


souiunogaii評価 ハート4つ

内容紹介
こんな会社、辞めてやる!
研修→配属→長時間通勤→異動→マンネリ →最後はクビ!?
新米社員のトホホな現実を描いた共感必至のコ ミックエッセイ。働くとは、かくも厳しきものなり!!

4月から私も社会人になりました。IT系の会社で働くサラリーマン1年生です。
入社式を終え、新入社員研修が始まって、ドキドキとワクワクと不安と期待といろんな気持ちが入り混じった複雑なものを感じながら、それでも「これから一生懸命いろんなことを学んで、仕事を頑張っていこう!」なんて思いながら、毎日満員電車に乗って会社に通う日々を送っています。

で、新人研修では、「本を読め!」と言われるわけです。
ということで、私が社会人になって最初に手に取った本がこれ、きたみりゅうじさんの『新卒はツラいよ!』です。
もくじ
0年目
気がつけば不況だった / 小さな小さな第一歩 / 考えればコトは易し
1年目
配属と落胆と現実と / 社長室付けになる / イベント企画室との攻防 / とべ!片道二時間半通勤
2年目
偽りの経歴と他社の名刺 / 自社に戻るは地獄のはじまり / プロジェクトリーダーとなる / 限界への挑戦
3年目
年長者たちの現実 / 営業部への強制辞令 / 覚えはじめたサボること
4年目
おわりのはじまり / 転職活動 / クビ!

著者きたみさん自身の、就職活動から社会人最初の3年間までを、マンガとエッセイで面白く分かりやすく本音で語っている本です。
大学では自動車機械のことを学びながら、まったく畑違いのIT業界に就職したきたみさんの、苦労と努力と成長の様子が描かれています。
きたみさんが働きながら感じていた様々なことが、リアルな本音で伝わってきて、会社に入ったばかりの私には、非常に参考になることばかりで勉強になったし、何より、読んでいて実に面白かったです。
楽しみながら、同時に大切なことを学べる、良くできた本だと思います。

ピカピカの社会人1年生の私が、この本を読んで印象に残った文章は、以下の部分。
じゃあ、その「給料泥棒」から脱出するためにはどうすべきなのか。それには、先輩と言う補助輪を外して、転ぶことも覚悟しながら走れるようになるしかありません。
転んだときにケガをして痛い思いをするのは、当然のことながら自分自身です。
その痛みを甘受すること、その覚悟を持つこと、それが自分の行う仕事に対して「責任を持つ」ということなのかなぁと思います。そうしてはじめて、給料泥棒という肩書きから脱出することができるわけですね。

実はこの本は新入社員研修で、難しい本を読むのが苦手な人はまず絵が多い本から始めると良い、ということで薦められた中の1冊です。
正直、読む前には、マンガだろ?と思い大して期待はしていなかったのですが、読んでみてその考えは吹き飛びました。
大切なことがたくさん書いてあるし、勉強になる本だと思います。きたみさん自身も、私には大変優秀な見習うべきサラリーマン像に見えました。才能も努力する力も持った素敵な方なんだと思い、他にも著書がいろいろあるそうなので、ぜひそちらも読んでみようと思いました。

この春社会人デビューした全ての人に御勧めする1冊です。
2008-03-22

『[図解]男の作法 洗練された大人のスタイル』山崎武也 を読んで


[図解]男の作法洗練された大人のスタイル山崎武也 [図解]男の作法
洗練された大人のスタイル
(PHP研究所)
山崎武也

souiunogaii評価 ハート1つ

内容紹介
ビジネスの場で光っている人物は、仕事の進め方が効率的なのはもちろん、身だしなみや立居振る舞いまでが清々しく、スマートなものだ。反対にいくら仕事をバリバリこなしていても、だらしのない服装や、その場にそぐわない奇抜な服装をし、無作法で周囲に気配りもできないような人物は、光を放つこともなく、むしろ敬遠されてしまうものである。
本書の著者は、エグゼクティブの品格、見識、作法について論じ、ベストセラーとなった『一流の条件』の著者であるが、本書では、読者層を若いビジネスマンから中堅ビジネスマンにまで広げ、着る・乗る・話す・食べる・飲むなどの場面場面における、「洗練された大人」として身につけておくべきマナーを69項目にわたって紹介している。作法は長い歴史を経て形づくられた「型」である。最低限、その型を身につけておけば、大人のルールを外すことはない。
洗練された「できる大人の男」の要諦をビジュアル解説。
もくじ
第1章 着る・身につける 印象を際立たせる「男の身だしなみ」
第2章 会う 人を和ませる「男の礼節」
第3章 話す・表現する 気持ちを伝える「男の仕種」
第4章 集う パーティ・冠婚葬祭での「男の礼法」
第5章 食べる・飲む[洋式] 万国に通用する「男のマナー」
第6章 食べる・飲む[和式] 日本の伝統を守る「男のこだわり」
第7章 乗る ビジネスに向かう「男のエチケット」
第8章 訪ねる・泊まる 違いがわかる「男の気くばり」

先日読んだ『仕事以前のビジネスマナーの常識』もそうだけど、4月から新社会人になるので、こういう本がついつい気になってしまうわけです。
本書の方は、ビジネス以外にもさらに枠を広げた、社会常識や社交場でのマナーみたいなとこまで書かれていて、これまた参考になる話ばかりでした。

“大人の男”である著者自身の趣味嗜好みたいなものやこだわりみたいなものも紹介してあって、これを読むのもまた面白い。
2008-03-22

『仕事のプロが新人のために書いた仕事の本』嶋田有孝 を読んで


仕事のプロが新人のために書いた仕事の本―入社3年目までに読む 成功のための原理原則55嶋田 有孝仕事のプロが新人のために書いた仕事の本
(明日香出版社)
入社3年目までに読む 成功のための原理原則55
嶋田 有孝

souiunogaii評価 ハート1つ

内容紹介
これから社会に出るあなたへ 部下を持ったあなたへ
ビジネスを成功させるにはやはり仕事に対する基本をしっかりおさえることが必要です。
本書では有名な名言やエピソードをふんだんに使い、その基本姿勢がすんなりわかるようになっています。あたりまえのことのようでいてなかなかできていないこと、あなたも見直してみませんか?
もくじ
第1章 成功の原則
第2章 仕事の原則
第3章 マナーの原則
第4章 人間関係の原則
第5章 サービスの原則

横書きで文字はゴシック体の文章。55の項目に分かれていて、1項目は4ページ。
パッと読めるスタイルの本だ。

内容は、ビジネスの様々な場面で使えるような古今東西の名言やエピソードなどの紹介に著者の考えを少し加えたもの。
心理学者、経営者、スポーツ選手からイソップ童話まで、いろんな話が読めてそれ自体面白いし、全体を通して読むとビジネスの基本原則みたいなものがおおまかにつかめる気もする。
2008-03-20

『プロの論理力!』荒井裕樹 を読んで


プロの論理力! (祥伝社)トップ弁護士に学ぶ、相手を納得させる技術荒井裕樹プロの論理力!
トップ弁護士に学ぶ、相手を納得させる技術
(祥伝社)
荒井裕樹

souiunogaii評価 ハート4つ

内容紹介
青色発光ダイオード中村裁判などに携わり、28歳で年収1億を実現
「論理的交渉力」を武器に成功するために!
「彼は異能の人である。2人だけのディスカッションの中での彼の発言から、出口の見えなかった難問の切り口を得る。その時、人生の至福とはこれなのだと思う。
このようなことは、しばしば起きる」
――升永英俊(青色発光ダイオード中村裁判・主任弁護人)
升永弁護士に、たった3年でこう言わしめた「論理的仕事術」のすべてを開示!

「論理力」は「個人の時代」に成功するための、最大の武器になる!
自分の主張を通したければ、裏で根回しを画策したりするのではなく、きちんとした「論理」を組み立てて正面から闘わなければいけないのが、これからの日本社会だ。地位や年齢とは関係なく、強い「論理力」を持った人間が「個人」として生き残るようになる。

表紙の写真は著者自身、弁護士の荒井裕樹。東大在学中に司法試験に合格。主に職務発明事件、知的財産権や税務の訴訟を扱う弁護士だ。
いつだったか、TBSの「情熱大陸」に出てたのを見たことがある。
これまでに青色LED事件や味の素パルスイート事件、日立光ディスク事件などの○億円単位の裁判に参加し、素晴らしい成果を上げている。
自身の年収も億を超えるという。凄腕の弁護士だ。
そんな荒井氏が、自分の仕事のやり方、背景にある想い、目指しているものなどについて「論理力」を1つのキーワードとして語ったのが本書だ。
もくじ
序章 「論理力」はあらゆるビジネスマンに不可欠な能力だ
1章 トップ弁護士はどこが違うのか
   ―「野心」と「論理力」で世の中を変えていく
(1) 弁護士には2種類ある―勝てる弁護士と平均点弁護士
(2) 青色LED・中村裁判―個人の力が世の中を変えていく
2章 論理的交渉力を高める7つの掟
   ―トップ弁護士が明かす、交渉で勝つためのセオリー
3章 年収1億を実現する「論理的仕事術」
   ―「論理力」には人生を大きく変える力がある
(1) 論理力を鍛える習慣術
(2) 論理的想像力を高める情報収集・整理術
(3) キャリアを最速で高める論理的仕事術

読んでみて、まず「カッコいい人だ!」という感想を持った。
文章からはもちろん“クールな頭の良さ”がひしひしと伝わってくる。考え方・話の進め方・表現の選び方、など全てがきちんと計算された上で作られている。これぞまさに「論理力」のある文章だと、そう思った。

しかし、私が感じた彼のカッコよさのポイントは、これ以外にもう1つある。むしろそっちの方にこそ大きく感動した。
それは、「個人の力」の重要性を語る彼の強い信念だ。
彼は「個人の力」の可能性を信じ、それを広めて、社会のしくみさえも作り変えようとしている。
名のある大手法律事務所には入らず、小さくても実力主義の事務所を選んだのも、
大企業を相手に職務発明の対価を求めて闘うのも、国を相手に前例を覆す裁判を挑むのも、全ての根っこにあるのは、「個人の力」への強い熱い信念なんだと感じられる。
論理力というと、数学の問題を解くような「頭脳」だけあればいいように思われがちだが、より高いレベルを目指す「ハート」がなければ、それは「個人の力」にはならない。
論理力にかぎらず、おしなべて人間の能力とはそういうものだろう。その人が持っている野心が「個人の力」を引き出し、高める原動力になるのだと思う。

だからこそ私は、勇気を持って声を上げた発明者たちを、弁護士としてサポートしたいと思う。そして、社員である発明者の、「個人の力」の成果である職務発明を正しく評価してこなかった日本の企業風土を変えたいのだ。

こういう風に、1つの主義主張を自分の仕事や生き方に首尾一貫して持っている人に、私は大きな魅力を感じずにはいられない。ホントにカッコいいと思う。

本書は1章から3章まであるが、最初から最後まで「論理力」と「個人の力」という大きな主題に沿った一貫した内容になっている。
それでも話の題材はけっこう多岐にわたっている。いろんな方向からいろんな方法で「論理力」を語っているのだ。
高校時代の思い出、育った家庭環境から、司法試験や就職活動について、今の仕事を選んだ理由・思い。これまでに手がけた裁判の紹介。日々の仕事・生活の様子。さらに、社会情勢への自論。などなど。

読んでいて本当に面白い。こういう頭の良い人の書いた文章っていうのは、読みながら自分の頭もしっかり働いているのが分かる気がして、とても心地良い。

最後に、著者がまとめた、論理的交渉力を高める「7つの掟」を紹介。
1. 戦況判断のために、まず徹底した「情報収集」を行なう
2. 情報収集に基づき、「実現可能で明確な目標」を設定する
3. 「自分でコントロールできること」と「コントロールできないこと」とを峻別し、「自分でコントロールできる」要素に集中する
4. 目標達成に必要な「条件を列挙」し、1つずつ「潰して」いく
5. 「入念な準備」をした上で、「こちらから行動を起こす」ことで交渉の主導権を握る
6. 決して「感情的」にならない
7. 交渉相手に「感動」を与えて、「説得」ではなく「納得」してもらうことを心がける
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