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2008-03-02

『空は、今日も、青いか?』石田衣良 を読んで


空は、今日も、青いか? (日本経済新聞社)石田衣良空は、今日も、青いか?
(日本経済新聞社)
石田衣良


souiunogaii評価 ハート3つ

内容紹介
石田衣良、待望の初エッセイ集!
階層社会、少子化、テロ、転職――時代の風がどんなに冷たくても、ぼくらは一度きりの「今」を生きるんだ。道に迷ったあなたに贈る、やさしく、力強いメッセージ。「R25」と日経夕刊の好評連載がまとめて読める!

石田衣良のエッセイ集だ。「R25」の連載が元になっているので、若い男性向けに書かれた文章が主だが、その内容はけっこう幅広い。
就職・転職のこと、恋愛・結婚のこと、子供のこと、作家としての仕事のこと、その他時事ネタがいろいろ。
子供の運動会で綱引きに出て筋肉痛になった話から、企業買収・マネーゲームや郵政選挙といった政治経済の話、少子化晩婚化時代での恋愛・結婚の話。
とにかく石田衣良のアンテナにかかった事柄が自由に文章になっている。
小説家としての仕事以外にも、テレビのコメンテーターとして活躍しているのを見ていて、話し方がかっこいい人だよな、と思っていたけれど、なるほどエッセイを読んでもまた面白い。
でもやっぱり、文章のいたるところに「締切」という言葉が登場するのを見ると、作家というのは忙しい大変な職業なんだろうと思う。

空は、今日も、青いか? :R25.jp

【追記】
『目覚めよと彼の呼ぶ声がする』石田衣良 を読んで

目覚めよと彼の呼ぶ声がする (文藝春秋)石田衣良目覚めよと彼の呼ぶ声がする
(文藝春秋)
石田衣良


2008-02-02

『エンジェル』石田衣良 を読んで


エンジェル (集英社文庫)石田衣良エンジェル
(集英社文庫)
石田衣良


souiunogaii評価 ハート4つ

内容紹介(集英社文庫)
何者かに殺され、幽霊となった投資会社の若きオーナー掛井純一。
記憶を失った彼は、自らの死の真相を探りはじめる。やがて、彼は自分の周囲に張り巡らされていた黒い罠の存在を知る。すべての謎が解けた時、あまりにも切ない究極の選択が待ち受けていた。
デビュー作『池袋ウエストゲートパーク』の大ヒット、そして『娼年』、『スロー・グッドバイ』でさらなる注目をあつめる石田衣良が描く、やさしく切ないミステリー。

これも病気で入院しているときに、ベッドの上で読んだ本。

幽霊が主人公のミステリー小説。こんなものを病室で一人で読んでいると、本当にもういろんなことを考えたり想像したりして、頭の中がいっぱいになった。
いや、ホラー小説ではないから、霊的なものに恐怖を感じた、とかいうことではない。
そうじゃなくて、人って死んだ後は一体どうなるんだろう?みたいなこと。
天国ってあるのかな、とか。でもやっぱり死んだ後には何も無くて、死んだらそこで全てが終わるのかな、とか。
いろいろ想像した。

でも、この『エンジェル』って小説に限らず、死んだ後に人が幽霊になって、幽霊だから気づいてもらえないんだかど、それでも何とかして生きている人にメッセージを伝えようとする、みたいな話って他にもいっぱいあるんだよな。
小説に限らず、映画とか。
あげていけばきりが無いんだけれど、私が特に好きなのは「星願」っていう中国映画と、あと「シックスセンス」とかかな。

人間って死んだ後でも、違う形ででも何とかして生きることを続けたくて、それで幽霊なんかの世界があってほしいと願うのかもしれない。

で、本の話だけど、私が読んでいて感心したのは、まるでその場に自分がいてそのシーンを見ているかのような感覚を味わせてくれる石田衣良の文章のすごさ。
本小説はSFものなので、超常現象的な、光とか音とかがあふれ出してくるみたいな不思議な、これが映像化されたらCGで造るんだろうなという感じの、そういうシーンがたくさんある。
その一つひとつが、本当にリアルで、目で見る世界を言葉で表現する、表現とはこういうものだぞ!っていう凄さを感じさせてくれた。

あと、東京の町の描き方や、そこで働く人たちの描き方なんかは、これぞ石田衣良という感じで、やっぱり上手い。

面白かった。
2007-11-03

『4TEEN フォーティーン』石田衣良 を読んで


4TEEN フォーティーン (新潮文庫)石田 衣良4TEEN フォーティーン
(新潮文庫)
石田 衣良


souiunogaii評価 ハート4つ

内容紹介
東京湾に浮かぶ月島。ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。ナオト、ダイ、ジュン、テツロー、中学2年の同級生4人組。それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、もしかしたら空だって飛べるかもしれない――。友情、恋、性、暴力、病気、死。出会ったすべてを精一杯に受けとめて成長してゆく14歳の少年達を描いた爽快青春ストーリー。直木賞受賞作。

中学2年の少年4人の物語。作者は石田衣良。
もうそれだけで、十分に面白そうな本だって期待できる。
もちろんその通りにとっても面白く、読み終わって気持ちのいい小説だった。

4人の中では、私はジュンが気に入った。
それはすごくきれいな腐った魚みたいだったのだ。

4人のそれぞれのキャラクターも、月島という町も、綺麗な部分・汚い部分がきちんと書かれているというか、リアルな感じ。
実際に月島に行ったこともなければ、そこに住んでる中学生の姿を見たこともないのに、「リアルだな」って感じさせる力がある。不思議だ。

ラストのジュンのセリフが、どっかで聞いたことのあるようなありきたりな言葉なんだけれど、それでも何だかとっても良い。
「今から何年かして、自分がだめになりそうになったら、今日のことを思い出すようにしよう。あのときすごくいいやつらが四人いた。自分だって人生の最高のときには、あのメンバーにはいれるくらい絶好調だったって。今の弱さや不安を忘れないようにしよう。そうしたらきっと……」


【関連記事】
『6TEEN シックスティーン』石田衣良 を読んで
6TEEN6TEEN シックスティーン
(新潮社)
石田衣良


souiunogaii評価 


4TEEN :WOWOW
「4TEEN」DVD スペシャル・エディション監督: 廣木隆一「4TEEN」
スペシャル・エディション
監督:廣木隆一

souiunogaii評価 ハート3つ
2007-08-10

『波のうえの魔術師』石田衣良 を読んで


波のうえの魔術師(文藝春秋)石田 衣良波のうえの魔術師
(文藝春秋)
石田 衣良


souiunogaii評価 

石田衣良の「波のうえの魔術師」を今日読み終えました。とりあえず、とっても面白かったです。

ドラマ「ビッグマネー!〜浮世の沙汰は株しだい〜」の原作ということですが、そのドラマは見ていないので、まったく予備知識なく新鮮な気持ちでこの小説に入ることができました。

物語は「世界がまるで変わってしまう一日がある。」という一文で始まります。
一人称で描かれる主人公は、大学を卒業しパチンコで生活費を稼ぐ“おれ”です。彼は謎の投資家の老人に経済・株式投資の知識をゼロから教わります。そして庶民の財産を奪い取った巨大銀行に闘いを挑んでいきます。
テーマが株式投資なのですが、難しい用語や専門知識などは全く必要ありませんでした。というか、この小説を読むことで、経済の用語や株のしくみが少しだけ分かった気がします。入門書みたいな感じです。
「お金儲けはいけないことですか?」と誰かの言葉を頭に浮かべながら、銀行vsおれ の勝負の行方にドキドキしながら読みました。

私はあんまり小説は読まない(というか本を読まない)人間なのすが、そんな私には「読むのが面白い、早く先が読みたい」と思えた本は久しぶりでした。
テレビではよく見る石田衣良さんですが、小説を読むのは初めてでした。でも、この本を読んでファンになりました。なんていうのか、登場人物一人ひとりや町の風景なんかの表現がとっても上手だなと思いました。


ビッグマネー!〜浮世の沙汰は株しだい〜 フジテレビ
ドラマ化されたその番組のページ

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