![]() | (新潮社) 絲山秋子 ![]() souiunogaii評価 |
内容紹介
絶望の果てに響く、短く不器用な、愛の言葉。待望の恋愛長篇。
気ままな大学生と、強気な年上の女。かつての無邪気な恋人たちは、いつしか別れ、気づけばそれぞれに、取り返しのつかない喪失の中にいた。
行き場をなくし、変わり果てた姿で再会した二人の、むき出しの愛。生きること、愛することの、激しい痛み。そして、官能的なまでの喜び――。
待望の恋愛長篇。
久しぶりに絲山秋子さんの小説を読みました。

本作品は映画化もされるだ(2010年春公開予定)。
監督は金子修介、主演は成宮寛貴、内田有紀。こちらも楽しみだ。
主人公のヒデが、物語序盤ではお気楽な大学生ライフを楽しんでいて、
あぁ、そういう何でもない日常を描く感じなのかな、と思いながら読み進めていくと、
徐々にヒデの人生が壊れていき、遂にはアルコール依存症で自分も周りの人間も大きく傷つけてしまい、どうしようもない闇へと落ちていきます。
一人の人間の人生が音を立てて崩れていく、その描写が非常に上手いなと思いました。
楽しかったあの頃にはもう二度と戻れない、失ってからその存在に気づく大切なたくさんのもの・人。
物語の舞台になっているのは、やはり群馬で、もう群馬で小説を書かせたら絲山さんの右に出る人はいないんじゃないかな、と。
物語のラストで、主人公のヒデを救い、またヒデによって自分も救われる女性・額子の存在がとってもイイ。
結局、人は誰かと一緒じゃなきゃ生きられないんだ、みたいなことを感じさせてくれる。
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