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2007-10-13

『不都合な真実』のアル・ゴア氏とIPCCにノーベル平和賞


不都合な真実 ECO入門編 地球温暖化の危機 (ランダムハウス講談社)アル ゴア(著), 枝廣淳子(訳)不都合な真実 ECO入門編
地球温暖化の危機
(ランダムハウス講談社)
アル ゴア(著)
枝廣淳子(訳)

不都合な真実 (ランダムハウス講談社)アル・ゴア(著), 枝廣淳子(訳)不都合な真実
(ランダムハウス講談社)
アル・ゴア(著)
枝廣淳子(訳)

2007年ノーベル平和賞に選ばれたのは、地球温暖化の危機を世界に訴えてきたアル・ゴア氏(前 米副大統領)とIPCC。

今朝のSANKEI EXPRESSの1面2面に大きく写真入りで紹介されていた。

記事を読むと、授賞理由は
「人間の活動で生じる気候変動の知識を広め、防止策の基礎を築くことに努めた」
となっている。

「平和」って言葉を聞くと、私などはすぐに紛争解決とか貧困撲滅とか核廃絶とかいうことを思い浮かべてしまい、環境問題と平和とのつながりは正直あまりピンとこなかったのだけれど、新聞記事をよく読むと、なるほど確かに環境問題の解決は世界の平和と密接に関連しているんだと、恥ずかしながら改めて感じた。

The Nobel Peace Prize 2007 :Nobelprize.org
Intergovernmental Panel on Climate Change (IPCC)
An Inconvenient Truth

不都合な真実
不都合な真実 :ランダムハウス講談社
不都合な真実 DVDスペシャル・コレクターズ・エディション出演:アル・ゴア, 監督:デイビス・グッゲンハイム
不都合な真実 DVD
スペシャル・コレクターズ・エディション
出演:アル・ゴア, 監督:デイビス・グッゲンハイム

An Inconvenient TruthThe Planetary Emergency of Global Warming and What We Can Do About ItAL GORE
icon-fbooks.gifAN INCONVENIENT TRUTH
The Planetary Emergency of Global Warming and What We Can Do About It
AL GORE


2007-09-09

『下流社会』三浦展 を読んで


下流社会 (光文社新書) 新たな階層集団の出現 三浦 展下流社会
新たな階層集団の出現
(光文社新書)
三浦 展

souiunogaii評価 ハート3つ

2005年に発売された本なので、「下流」という言葉が流行ったのはもう2年も前なんですね。
で、いまさらながら読んでみたわけですが、たった2年でも結構変わるものだと思いました。
例えばこの本の第2章で、
2005年度の新入社員の77.1%が「どちらかといえば勝ち組」と回答。これだけ就職氷河期が長期化すると、就職できたということ自体が勝ち組意識をもたらすのだろう。
と書かれているけれど、2007年の就職活動は学生側の売り手市場とか言われてるし、もはや「就職できた」ということ自体は当たり前という印象があります。
もくじ
第1章 「中流化」から「下流化」へ
第2章 階層化による消費者の分裂
第3章 団塊ジュニアの「下流化」は進む!
第4章 年収300万円では結婚できない!?
第5章 自分らしさを求めるのは「下流」である?
第6章 「下流」の男性はひきこもり、女性は歌って踊る
第7章 「下流」の性格、食生活、教育観
第8章 階層による居住地の固定化が起きている?
おわりに―下流社会化を防ぐための「機会悪平等」

これだけ格差ということが叫ばれているときに、この本を読むと、「1億総中流」から「階層化・下流化」への転換があるという考えの下に、どうしても「下流化」ありきで読んでしまいます。

それでも著者は、上・中・下という階層に関する様々なアンケート調査から得られたデータを丹念に分析し、「格差の拡大」や「階層の固定化」がどのように起こっているかをあくまでも客観的に示してくれます。
私は統計調査について詳しく知らないので、やたらと数字がたくさん並ぶ文章を読むには、少し疲れる部分もありました。
それでも、社会生活を送っていく上での、いくつかのポイントみたいなものを知ることができる本になっていると思います。

本書に出てくるキーワードをいくつか挙げていくと、
団塊ジュニア、ホワイトカラー、成果主義、ミリオネーゼ、かまやつ女、レクサス、高級ブランド、希望格差、非正規社員、専業主婦、学歴、フリーター、結婚、共働き、自分らしさ、親の学歴、ユニクロ、ひとり、コミュニケーション力、インターネット、ひきこもり、パラサイト、など
という感じです。
全体を通して著者は冷静に坦々とデータの分析を続けますが、そこからは「上昇志向を失ってはいけない」という考えが伝わってきます。
結局、大切なのは自身が「より上を目指す」という意識を常に持ち続けることなのでしょう。
親がエリートだからといって、子供にエリートとなる人生を強要できないように、親が、自分らしく、マイペースで、のんびり生きたい、実際そう生きているからといって、子供にもそういう価値観、人生を押しつけていいわけではない。親は、そして行政、社会は、すべての子供にできるだけ多様な人生の選択肢を用意してやるのが義務だと私は考える。

というところには、私もなるほど確かにそうだと思いながら、ドラマ「女王の教室」の阿久津先生や、「ドラゴン桜」の桜木弁護士が頭に浮かびました。

面白いなと思ったのは、第8章です。都心回帰と郊外定住の問題です。
団塊ジュニアは、郊外育ちが大量化した世代である。彼らにとっては郊外が故郷なのだ。しかしそうなると、地方から東京に出て、いっちょ頑張ってやろうという気力は不要になる。(中略)小中学校がずっと郊外の公立校だと、大学生になってようやく都心に出たという者は少なくない。それどころか、大学も郊外に移転しているので、大学生になっても都心にあまり出ない者も珍しくない。高卒で働く階層の人だとますます地元を出ない。今は郊外にも洒落た百貨店やファッションビルがあるから、特段都心に出る必要はない。こうして、いわゆるジモティが誕生する。

私は地方出身者なので、少なからず「東京」という場所に憧れみたな気持ちがあるものですが、これを読んで「あー、そういうことなんだ」と思いました。
思い返してみれば、大宮や町田や船橋に住んでる友人なんかにも当てはまる点があるかもしれないな、なんて考えながら興味深く読めました。

本のラストで提案されている「機会悪平等」については、それまでの静かな文章とは変わって、少し違う方向に飛んでしまっているのでは、と個人的には感じます。


ベストセラー「下流社会」著者、三浦展氏に聞く(前編) :nikkei BPnet
ベストセラー「下流社会」著者、三浦展氏に聞く(後編) :nikkei BPnet

老婆の流れは同じくしてしかももとの人にあらず :404 Blog Not Found
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