![]() | (幻冬舎) 石田衣良 ![]() souiunogaii評価 |
内容紹介
日本最後の《貧乏の楽園》にようこそ!夢を追い続ける自信はありますか?
ずっと貧乏でいる覚悟はありますか?
演劇の聖地を舞台に、夢を懸けて奮闘する劇団員たちの青春を描く傑作長篇!
石田衣良の『下北サンデーズ』、これってドラマになった作品ですよね。
いや、実はドラマは見てないんですけど。
で、ネットで番組HPを見てみると、演出は堤幸彦。
キャストは、
里中ゆいか:上戸彩
あくたがわ翼:佐々木蔵之介
キャンディ吉田:森山中の大島美幸
寺島玲子:松永京子
伊藤千恵美:佐田真由美
サンボ現:カンニング竹山隆範
ジョー大杉:金児憲史
八神誠一:石垣佑磨
江本亜希子:山口紗弥加
今回、私はドラマの出演者を確認してから、この小説を読み始めました。
なるほど、それぞれピッタリのキャスティングだな、と感心。
下北サンデーズは、下北沢にある小劇団の名前。
主人公は、里中ゆいか。彼女は大学進学のために上京してきたのだが、初めて見た下北サンデーズの舞台に感激して、入団を決意。
下北沢の安アパートでの貧乏生活、大学の講義に出席、喫茶店でのアルバイトをこなしながら、劇団の中で、周りの個性的な仲間たちに囲まれながら、女優として一歩ずつ成長していく、そんなストーリー。
まず、さすが石田衣良さんの小説だけあって、街の描き方がとっても味がある。
実際に下北沢の駅で降りたことが無い私にも、この街の景色が目の前に広がるようにイメージさせてくれた。
小劇場、スタジオ、安アパート、八百屋さん、ハンバーガーショップ、激安の居酒屋などなど。
ぜひとも一度行ってみたくなる。
登場人物たちは、みな劇団員・役者たちなので、とにかく感情表現が豊かで、キャラが濃くて、個性が強くて、もう面白いヤツばかり。
劇団員というのは、とにかく貧乏で、ゆいかは毎日もやし料理ばかり食べている。
そうえいば、私も学生のとき、お金を節約するためによくもやしを買って炒めて食べたよな、と。
さらに、ゆいかが私と同じ理系の大学に通っているということで、非常に親近感がわいた。
基本的には、徐々に劇団が周囲から評価されて、ステップアップしていき、ゆいかも女優としての階段を登っていく、サクセスストーリーなんだけど、そこには、登場人物たちの悩みや葛藤や嫉妬や、もういろんなものが織り交ざって絡み合ってくるから、読んでいてもいろんな気持ちになれて、とっても満足感がある。
セリフや心理描写や行動の背景にあるもの、などが分かりやすくダイレクトな形で表現されている文章なので、読みやすいし、納得できるし、共感もできる。
ゆいかたち劇団員が、心の底から演劇を愛し、楽しんでいるのが強く伝わってくる。
演劇・芸能界の世界のしくみや文化なんかも、しっかり説明してくれるような構成になっているから、ほとんど知識の無い私にもすんなり入り込めた。
とにかく面白かった。一気に読んでしまった。
ドラマもDVDになってるから、そっちも見てみたいな。
ゆいかはそのときに思ったことを叫んで、ジャージ姿でイモ洗い状態のベッドに身体を投げた。
「下北サンデーズにはいって、わたしほんとうによかった。みんな、ありがとう」
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