2008-02-25

『センセイの書斎 イラストルポ「本」のある仕事場』内澤旬子 を読んで

センセイの書斎 (幻戯書房)イラストルポ「本」のある仕事場内澤旬子センセイの書斎
(幻戯書房)
イラストルポ「本」のある仕事場
内澤旬子


souiunogaii評価 ハート3つ

内容紹介
作家、評論家、研究者、デザイナー……。本を書くこと・つくることを仕事する人たちは、本とどのように付き合っているのか? 
自宅・仕事場に増殖していく本の整理法、自分のテーマに関連する情報活用術、そして、本に対しての思いを徹底取材。書斎を計測し、並んでいる本の書名まで書き込んだ細密なイラストレーションと文章により、31の「本」のある仕事場を解剖する。

イラストルポライターである著者は、何人もの作家・学者・評論家などの「日々何らかの執筆活動をする人たち」に取材をした。
書斎(自宅、研究室、事務所など)を直接訪ねて、部屋の広さを採寸し、書棚に並ぶ本のタイトルを一冊一冊見ていきながら、インタビューをするという何とも面白そうな取材だったそうだ。
そうして作られた本書は、書斎の持ち主である作家さんたちへのインタビューと、書斎の間取り図や書棚を詳しく描いたイラストとのセットになって構成されている。

これが読んでいて非常に面白い。

どの方も床が抜けそうなほどに部屋中にぎっしりと本を並べている。
さすが作家や学者の皆様だけあって、その膨大な蔵書数には圧倒されてしまう。
そして、本の並べ方のルールや、集め方・捨て方、本の利用の仕方を熱心に語ってくれている。
使わなくなったら即処分する方、長い間保存しておく方、図書館を利用する方・しない方、じついにいろいろだ。

とにかく、他人の本棚を拝見するのは面白いのだなと改めて気づかされた。
もくじ
・林望(書誌学者・作家) 古典籍からアンアンまで、リンボウ先生のふみくら
・荻野アンナ(作家・フランス文学者) 豚と駄洒落が飛ぶラブレーな本棚
・静嘉堂文庫(図書館) 九百歳の姫君、宋刊本が眠る森
・南伸坊(イラストライター) シンボーズ・オフィス、本棚はドコ?
・辛淑玉(評論家) 執筆工場に散らばる本の欠片
・森まゆみ(作家) 書斎とお勝手のミニ書斎
・小嵐九八郎(作家) 作家が放浪するとき、本は……
・柳瀬尚紀(翻訳家) 辞書と猫に囲まれて
・養老孟司(解剖学者) 標本と図鑑にあふれた書斎
・逢坂剛(作家) 古書店直結、神保町オフィス
・米原万理(作家・同時通訳者) ファイルと箱の情報整理術
・深町眞理子(翻訳家) 翻訳者の本棚・愛読者の本棚
・津野海太郎(編集者) 好奇心のために、考えるために
・石井桃子(児童文学者) プーさんがどこかで見てる書斎
・佐高信(評論家) 出撃基地は紙片のカオス
・金田一春彦(国語学者) コトバのメロディを聞き書きするひと
・八ヶ岳大泉図書館(図書館) ある蔵書の幸せな行方
・小沢信男(作家) 本棚に並ぶ先輩たちに見守られて
・品田雄吉(映画評論家) 映画ビデオに囲まれた書斎
・千野栄一(スラブ語学者) いるだけで本が買いたくなる書斎
・西江雅之(言語学者) 本のコトバを聞き取って
・清水徹(フランス文学者) 至高の書物を求めて
・石山修武(建築家) 居場所へのこだわりを解放する
・熊倉功夫(茶道史家) 茶室のような書斎を持つひと
・上野千鶴子(社会学者) 三段重ねなのに、100%稼働中の本棚
・粉川哲夫(メディア批評家) 移動、解体、組み立てをくり返す書斎
・小林康夫(フランス文学・哲学研究者) 「雑に置くこと」の美学
・書肆アクセス(新刊書店) ゆったりなのにワクワクさせる棚の妙
・月の輪書林(古書店) 調べ、集め、並べては手放す古書目録の書棚
・杉浦康平(ブックデザイナー) 書斎を流動する本たち
・曾根博義(日本近代文学研究者) 重ねず積まず、五万冊すべてが見える書棚

人の本棚を見るのが好きだ :わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる


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センセイの書斎―イラストルポ「本」のある仕事場  :忍者大好きいななさむ書房  2009-11-01
Excerpt: センセイの書斎―イラストルポ「本」のある仕事場
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