![]() | (新潮文庫) 夏目漱石 ![]() souiunogaii評価 |
内容紹介
硝子戸の中から外を見渡しても、霜除けをした芭蕉だの、直立した電信柱だののほか、これといって数えたてるほどのものはほとんど視野に入ってこない――。
宿痾の胃潰瘍に悩みつつ次々と名作を世に送りだしていた漱石が、終日書斎の硝子戸の中に坐し、頭の動くまま気分の変るまま、静かに人生と社会を語った随想集。著者の哲学と人格が深く織りこまれている。
漱石の『硝子戸の中』を、病気で入院しているときに病室のベッドの上に横になりながら読んだ。
エッセイ集、漱石が書斎でふと思ったことをテーマを絞らずに自由に書いたものだ。
胃の病気で床に伏していることが多かったという漱石は、静かに横になっているときにも、昔のこと・今のこと・将来のこと、いろいろなことに思いをはせ、考えていたんだろう。
実に様々なことが書かれている。
子供の頃の思い出、住んでいた家や街のこと、家族やペットの犬のこと、作家としてのいろんな仕事のこと、学生時代の友人のこと、病気のこと、などなど。
当時の作家の家の暮らしはこういう感じだったんだ、と知ることができるのは面白い。
最近の小説家にもブログをやっている人がいるけれど、もしも明治のあの時代にブログが存在していたとして、漱石のブログがあったとしたならば、それもまたきっと面白いだろうな、なんて考えたりもした。








