2008-01-14

『坊っちゃん』夏目漱石 を読んで

坊っちゃん (新潮文庫)夏目 漱石坊っちゃん
(新潮文庫)
夏目 漱石


souiunogaii評価 ハート4つ

内容紹介(新潮社)
さあ、きょうからおれも一人前の先生。張り切って着任した中学校だがまわりの教師が何だか変だ。臆病だったり、嘘つきだったり、小うるさかったり、いったい誰がまともなんだい――?
正義感あふれる主人公が、同僚の婚約者を汚い手を使って奪い取ろうとする教頭を徹底的に懲らしめるまでの顛末を痛快に描く。
漱石の作品中、もっとも愛読されている一冊。

夏目漱石の『坊っちゃん』。最初に読んだのは中学生のときだったと思う。
何となく、久しぶりにまた読みたくなって。

約100年前の明治の時代に書かれた中学校教師の物語には、現代の教育現場にも通じるようなエピソードであふれていて、笑ったり起こったりたいへんに面白い。
何度読んでも、やっぱり楽しい。
文体は古くとも、しかしながら少しも色あせることを感じさせないこの名作の持つ力には、あらためて感心する。

主人公を「おれ」として、どこまでも正直でまっすぐな主人公のものの見方・考え方がダイレクトに伝わってくる文章は、読んでいてとにかく気持ちが良い。

同僚の教員たちにはぴったりのあだ名を付けて、生徒にも上司にも体当たりの姿勢でぶつかっていく。
道理に合わないと思ったことは、絶対に認めない。
カッコいいなと思う。

私が今回読んでみて特にドキッとしたのは、いたずらした事実を認めない卑怯な生徒に対する主人公の気持ちが描かれた、次の部分。
おれなんぞは、いくら、いたずらをしたって潔白なものだ。嘘を吐いて罸を逃げる位なら、始めからいたずらなんかやるものか。いたずらだけで罸は御免蒙るなんて下劣な根性がどこの国に流行ると思ってるんだ。金は借りるが、返す事は御免だと云う連中はみんな、こんな奴等が卒業してやる仕事に相違ない。全体中学校へ何しに這入ってるんだ。学校へ這入って、嘘を吐いて、胡魔化して、陰でこせこせ生意気な悪いいたずらをして、そうして大きな面で卒業すれば教育を受けたもんだと癇違いをしていやがる。話せない雑兵だ。

坊っちゃん、元祖ヒーロー教師だ。


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