2007-12-17

『ちょいモテvs.ちょいキモ』フェルディナント・ヤマグチ, 渡辺和博 を読んで

ちょいモテvs.ちょいキモ (文藝春秋)フェルディナント・ヤマグチ, 渡辺 和博ちょいモテvs.ちょいキモ
(文藝春秋)
フェルディナント・ヤマグチ
渡辺 和博

souiunogaii評価 ハート1つ

格差社会とか、勝ち組・負け組とかいう種の言葉を人々が口にするようになって、もう数年が経つ。
本書のテーマは、そのいわゆる勝ち組についてだ。

NHKでワーキングプアを特集する番組がつくられ、日テレは派遣社員の悲惨な現状やネットカフェ難民・ホームレスの若者たちを追いかけてた。
そこに映された、苦しんでる人々が、世間で言うところの負け組なんだと思ってる。
で、一方、商社や外資企業に務めるサラリーマン、ITベンチャーの社長などを、世間では勝ち組と呼ぶのかと。

しかし、本書は、それは少々大雑把すぎる間違った認識だと言っている。
少しの金をつかんだくらいで「めちゃモテ」状態になれるほど世の中甘くはないのである。
それどころか取材を進める中で、世間で「勝ち組」と目されている職業の中にも、厳然と「勝ち組」と「負け組」が存在することが判明した。勝ち組の中の負け組。これは想像以上にヒサンである。

勝ち組の中の負け組とは、確かに従来はあまりテレビなんかでは報道されてこなかった、かもしれない。
冷静に考えてみれば、どの世界にもヒエラルキーが存在することは当然なのかもしれないが、それでも、そういう境界の引き方もあったのか、という新しい視点だと思う。
もくじ
商社 コミッションビジネスはもう古い
広告代理店 「勝ち組」は、ただ1社のみ
テレビ局 「勝ちオーラ」の破壊力
外資系金融 華やかな世界で進む階層化
医者 成功の秘訣は「人間ドック診療」
税理士 IT企業と組んで「IPOリッチ」に
ITベンチャー 人のココロを金で買う限界
外資系生命保険 「3年目の壁」をいかに越えるか
建築家 師匠選びも芸のうち
対談 フェルディナント・ヤマグチ×渡辺和博―努力して失敗する人たち

真の勝ち組の人たちのライフスタイルと、勝ち組のフリをする負け組の人たちのライフスタイルとを対比しながら、そこに確かに存在する格差社会を、実におもしろおかしく語ってくれる。
乗ってる車、食べてるもの、着ている服・時計、女性との遊び方、そして心の内面まで。


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