![]() | ![]() (集英社) 三崎 亜記 ![]() souiunogaii評価 ![]() |
常識では“ありえないだろ、そんなの!”ってことなのに、それをまるで常識世界の誰もが知ってる当たり前のことであるかのように描いてしまう。
正体が見えない“謎めいた空気”で読者を包み込みながら、ゆっくりゆっくり真相を明かしていく。
そういう、「世にも奇妙な物語」的な小説を書くことにおいて、三崎亜記はすごく力を持った作家なんだなと、再認識させられた。
本書「バスジャック」は表題作を含む短編集ですが、一つひとつの作品に「となり町戦争」と同じ三崎ワールドの魅力が散りばめられています。
もくじ
二階扉をつけてください
しあわせな光
二人の記憶
バスジャック
雨降る夜に
動物園
送りの夏
一番短いものは3ページ、一番長いものは90ページ弱。
どれもが本当に面白いのですが、私が特にいいなと感じたのは「動物園」と「送りの夏」かな。
テレビの「世にも奇妙な物語」が好きな方には、ぜひ本書を読むことをおすすめしたい。
続けていくものではなくて、続いていくものなんだよ。晴れる日もあれば雨の日もある。
「送りの夏」より



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TBどうもありがとうございました。
「送りの夏」、私も好きでした☆
ワタクシは「動物園」が良かったです♪
TBありがとうございました!
こちらにお邪魔するのが遅くなってしまって、ごめんなさい。
私は「二人の記憶」が好きです。
「送りの夏」も良かったですね。
あれだけで一冊できそうな、厚みのある作品でしたね。