2007-09-16

『新訳 星の王子さま』倉橋由美子/訳 サン=テグジュペリ/作 を読んで

新訳 星の王子さま (宝島社)アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(作), 倉橋 由美子(訳)新訳 星の王子さま
(宝島社)
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(作)
倉橋 由美子(訳)

souiunogaii評価 ハート5つ

「星の王子さま」というあまりにも有名なタイトルはずいぶん昔から知っていながら、23歳の私は今までに一度もこの物語を読んだことがありませんでした。

もちろん興味がなかったというわけではありません。むしろ、頭の片隅には、ひっそりとでも確かに「星の王子さま」をいつか読もうという気持ちはあったはずです。
でも、どこかで「あれって挿絵のある童話でしょ」という思い込みが邪魔をしていたのかもしれません。

そんな私ですが、思い切って今日、ついにこの本を手にとって一気に読んでみたのです。
大人になってから初めて読むことになったことは、逆に良かったのかもしれない、そんな風な感想を持ちました。
世の中には、「童話」と称して大人が子供向きにかいた不思議な作品がありますが、これはその種の童話ではありません。そのことは作者も最初に断っているとおりで、子供のように見える王子さまが主人公だとしても、だから子供向きのお話だということにはならず、これはあくまでも大人が読むための小説(そもそも小説とは大人の読み物です)なのです。私はそのつもりで読んで、そのつもりで訳しています。
(中略)
ただし、本来は「子供にはわからない」大人向きの小説である以上、誤解や勝手な思いこみに陥る危険は依然としてあります。やはり大人になってからもう一度本気で読んでいただきたい本です。
訳者あとがき より

「大人」と「子供」とでは、ものの見方が変化していることを知っている、そういう年齢になってから読むことでこそ、得られるものがある、そういう本だったんだと知りました。

あまりにも有名な物語なので、内容についていろいろ語ることはやめておきます。
10年後、20年後(あるいはもっと先)私の価値観や考え方は、今の私が持っているものとは変わっているんだろうと思います。その頃になったら、また「星の王子さま」を読み返してみたいです。
そして大人は誰も、それがどんなに大切なことか、けっしてわからないだろう。

とにかく、私は「星の王子さま」という物語のファンになりました。
「大切なものは目には見えないんだよ……」


星の王子さま公式ホームページ

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