2010-04-25

『吉野北高校図書委員会』山本渚 を読んで

吉野北高校図書委員会 (MF文庫ダ・ヴィンチ)吉野北高校図書委員会
(MF文庫ダ・ヴィンチ)
山本渚


souiunogaii評価 

内容紹介
図書委員たちの、揺れる想い
まっすぐには進めなかった、もどかしい、あのころの日々。
大好きだからこそ生まれる、割り切れない想い……
懐かしく、そして切ない、高校生たちのきらきらした姿を描き出す。

男友達の大地と大好きな後輩がつきあいだした。彼女なんてつくらないって言ってたのに――。
二人に接するうち、大地への微妙な想いに気づいてしまったかずら。
一方藤枝は、気持ちにふたをするかずらへの、一途な想いともどかしさを抑えきれず……。
悩み、揺れ動く図書委員たちを描いた第3回ダ・ヴィンチ文学賞編集長特別賞受賞作が文庫書下ろしで登場。
解説は女優の堀北真希。

表紙が今日マチ子さんのイラストで、これを見た瞬間に「あ、これは絶対に素敵な物語だ」って直感がビビッとあって、思わず手に取った本書。
読んでみての感想は、とっても良かった!

私の大好きな青春ど真ん中な爽やかキラキラ瑞々しい物語で、もう一気にこの作品の世界にハマってしまった。

物語の舞台は、徳島県にある高校。
図書委員として、学校の図書室に集まった若い男女の恋と友情のお話。

登場人物たちがみんなとっても素敵なキャラクターで、特に川本かずらがとっても爽やかな女の子で、とってもイイ。
いっそ、大地のことを好きだったらよかった。あゆみのことを嫌いになれたらよかった。今の状況を憎めたらよかたのに……、ただ淋しいだけだなんて。とことんどうしていいか分からない。

章ごとに、一人称になる人物が変化していくのも、互いがどういう風な気持ちで相手を見ているのかがリアルに伝わってきて、読んでいてとっても面白い。

巻末の堀北真希さんの解説も、とってもイイ。
読んでいるうちに、いつのまにか思考回路が一昔前に戻っていたみたいで、心の中ではかずやあゆみと同じ制服を着ていました。
図書館の様子や、登場する生徒たちの個性や行動、一つ一つの描写が、すっと私を吉野北高校へ連れて行き、ドキッとしたり、チクッとしたり、イラッとしたり、私も甘酸っぱい青春時代を一緒になって過ごしていました。

第2巻、第3巻もあるみたいなので、ぜひ読んでみようと思う。


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