2009-11-15

『人生最高の10のできごと』アディーナ・ハルパーン を読んで

人生最高の10のできごと (イソラ文庫)人生最高の10のできごと
(早川イソラ文庫)
アディーナ・ハルパーン(著), 田辺千幸(訳)


souiunogaii評価 

内容紹介
天国に住み続けるためにわたしは人生をふりかえる。

わたしは死んだ。29歳のある夜、突然に。気がつけば天国にいて、そこはなんでも思い通りになるすばらしい場所。ずっと憧れていた家に住み、クローゼットには憧れの服や靴。食べ物は想像するだけで現われ、お腹いっぱい食べても太らない。まるで夢みたい!
ただし、ここに住み続けるために合格しなければならないテストがあるという。
こうしてアレックスは、人生でもっとも良かったできごとを10選ぶことになる……
ひとりの女の子が大人になるまでをコミカルに、ときどきシリアスに振り返りながら、生きることの喜びを描きだす感動作。

本が好き!より献本いただきました。
とっても良かった!

著者のアディーナ・ハルパーンはアメリカでファッション誌にコラムを書いているフリーライターで、小説家としては本書がデビュー作になる。
そんな彼女が書いた本書『人生最高の10のできごと』は、
アメリカ人のごく普通の女の子が、家族、友だち、恋、仕事に悩みながら成長していく波乱万丈の半生を、笑いあり涙ありのとってもドラマチックに描いた素敵な物語。

物語は、主人公のアレックスという女性が、29歳にして交通事故で死んでしまい、天国にやってくるところから始まる。
最初は天国があまりにも快適な場所なので、それに非常に満足していたアレックスだが、ある日、守護天使のデボラが現われて、次のようなことを告げられる。

・天国には第7〜第1までの階層がある。
・最も素晴らしい第7天国に住み続けるにはテストに合格する必要がある。
・テストの内容は"人生最高の10のできごと"という題で作文を書くこと

さあ、大変だ。ということでアレックスは生まれてから29歳で死ぬまでの間の人生の中で起こったできごとを思い返していき、良かったことベスト10を挙げていくことになる。

いま私自身は26歳なんだけれど、この小説を読みながら、
自分だったら、"人生最高の10のできごと"としてどんなことを挙げるだろう?みたいなことを一緒に考えさせられた。
で、結局頭に浮かんでくるのは、物語の主人公アレックスが作文に書いたことと大体同じようなこと(つまりはどんな人と出会って、それによって自分がどれだけ成長することができたか、そして他の誰かをハッピーにする手助けをできたか)だったりして、
なんだ自分の人生って結構幸せいっぱいなのかもしれないな、なんて思ったりした。

具体的に、アレックスがどんな出来事を最高の10個にリストアップしたのかは、この本を読んでもらうとして、とにかく人が今まで生きてきた時間をどれだけ幸せだと感じられるかは、物質的な満足なんかじゃなくって、心がどれだけ温かく感じられるかなんだ、そういうことを様々なやり方で伝えてくれる、とてもメッセージ性の強いお話でした。

天国みたいな世界が本当にあるんだとしたら、それが本書のような素敵な世界だったとしたら、変な言い方かもしれないが、そこに行ける日がちょっとだけ楽しみな気もする。
そして、その時、アレックスが書いたような作文を自分が書くことになったら、と想像して、そのために幸せいっぱいの人生を送れるように頑張らなきゃ、そう思わせてくれる小説でした。
読んで良かった、そう思います。


この『人生最高の10のできごと』は、エイミー・アダムス主演で映画化が計画されているそうで、そちらの方もとても楽しみです。




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