2009-08-16

『空に唄う』白岩玄 を読んで

空に唄う空に唄う
(河出書房新社)
白岩玄



souiunogaii評価 

内容紹介
通夜の最中、新米の坊主の前に現れた、死んだはずの女子大生。
2人は、寺で同居することになるが!?
各紙誌絶賛の文藝賞受賞第一作。

主人公の海生は23歳。実家はお寺で、住職の祖父のもとで修行中の若いお坊さん。
ある通夜の晩に、亡くなったはずの女性が海生の前に姿を現す。
彼女の名前は碕沢碧、海生と同い年の23歳。
幽霊である彼女の姿は、何故か海生以外の人には見えない。
そして、2人の不思議な共同生活が始まる…。

作者は『野ブタ。をプロデュース』で文藝賞を受賞した白岩玄さん。
幽霊ものなんだけれど、暗いジメジメした感じや恐怖感はほとんどなく、非常にさわやかで優しさのある物語になっていて、読んでいて気持ちがよくなる。

碕沢さんは幽霊なので、モノに触れなかったり、他の人に見えなかったりで、いろいろ困ったことが起こり、それを海生が一生懸命に何とかしようと頑張る姿が、とってもイイ。
海生の家はお寺なんだけれど、家族の人たちの温かさがいっぱい描かれているところも物語のポイントだし、海生の友人たちも気持ちのいいヤツばかりだ。

本作もまた、映画化かドラマ化されたりしたら、きっと面白いだろうな、と思う。
(そのときは主人公は誰になるんだろう?なんて考えながら読むのも楽しい)
「あの…帰ってくるんですよね?」
心待ち間があったように思えたが、碕沢さんは「ちゃんと帰るよ」とそう言った。

ラストは、やっぱりそうだよな、っていうちょっと切なく、でも爽やかな終わり方で僕は好きだ。

【著者に聞きたい】白岩玄さん 『空に唄う』:MSN産経ニュース
白岩玄氏さん新作『空に唄う』 哀感にじむ淡い恋心:asahi.com


この記事へのコメント
コメントを書く
Name:

URL:

Comment:

認証コード:


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

白岩玄の「空に唄う」を読んだ!  :とんとん・にっき  2009-08-22
Excerpt: 白岩玄のデビュー作「野ブタ。をプロデュース」は70万部のベストセラーで、テレビドラマ化もされました。「舞台は教室。プロデューサーは俺。イジメられっ子が人気者に?!」と本の帯にあります。平成16年に第4..

野ブタ。をプロデュース 白岩 玄  :クロルデンのおすすめ小説  2009-09-09
Excerpt: 第41回文藝賞受賞作。 第132回芥川賞候補作。阿部和重『グランド・フィナーレ』との決選投票の末、落選。 芥川賞に関しては綿矢りささんの「蹴りたい背中」で受賞なら、これも当然受賞されるべきだと思..
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。