2008-01-31

2008年1月の当ブログのアクセス状況


1月は、年始は帰省していたり、下旬から病気で入院していたりで、あまりブログに記事を書けませんでした。1月に読んだ本は5冊。
それに伴ってか、アクセス数も少なめでした。

では、1月のアクセス状況です。
・ユニークアクセス総数:738(日平均:24)
・アクセス総数:1031(日平均:33)

次に、記事別のアクセス順位です。
1位 『最高学府はバカだらけ―全入時代の大学「崖っぷち」事情』石渡嶺司 を読んで
2位 『現代語訳 舞姫』森鴎外 井上靖(訳) を読んで
3位 『老人と海』ヘミングウェイ を読んで
4位 『海の仙人』絲山秋子 を読んで
5位 『ちょいデキ!』青野慶久 を読んで

また、当ブログで紹介した書籍を、Amazon.co.jp経由で購入して頂けました。
私の男 (文藝春秋)桜庭 一樹 私の男 (文藝春秋)桜庭 一樹
芥川賞は川上未映子『乳と卵』・直木賞は桜庭一樹『私の男』に決定
恋愛寫眞 Collage of Our Life PHOTO & DIARY (扶桑社)恋愛寫眞 Collage of Our Life PHOTO & DIARY (扶桑社)
『「恋愛寫眞 Collage of Our Life」PHOTO & DIARY』 を読んで



2008-01-19

『海の仙人』絲山秋子 を読んで


海の仙人 (新潮文庫)絲山 秋子海の仙人
(新潮文庫)
絲山 秋子


souiunogaii評価 ハート3つ

孤独に向き合う男女三人と役立たずの神様が奏でる不思議なハーモニー。
芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。

宝くじに当った河野は会社を辞めて、碧い海が美しい敦賀に引越した。
何もしないひっそりした生活。そこへ居候を志願する、役立たずの神様・ファンタジーが訪れて、奇妙な同居が始まる。孤独の殻にこもる河野には、2人の女性が想いを寄せていた。かりんはセックスレスの関係を受け容れ、元同僚の片桐は片想いを続けている。
内容紹介(新潮社)より

気に入っている海辺の町で、趣味の釣りと泳ぎを楽しむ気ままな一人暮らし。
テレビも新聞もない。ペットはヤドカリ。そして無職。
まさに“海の仙人”さながらの生活を送る男・河野が主人公だ。

うん、こんな生活も案外いいかもしれないな、なんてふと思ってしまう。
都会の便利な暮らしに一度慣れてしまうと、そこから離れることは難しいと分かっていながら、いつかは、と仙人の生活にあこがれる変な自分に気づいたりして、おかしいよなと思う。

その河野の目の前にある日、ファンタジーという神様が現われる。
このファンタジーという神様、実にいい。
何か超能力的な力を持っているわけでもなく、願いをかなえてくれるわけでもなく、ただ河野のところに居候するだけ。不思議だ。
何より、神様という特殊な存在であるはずなのに、河野は驚きも怖がりもせずに、さも当然のようにファンタジーを受け入れてしまうところが、不思議だ。
でも、そこを、サラッとした文章に、これはこういうものなのだ、と納得させられてしまう。

そして、男女の登場人物たちが主人公にからんできて、物語は進行していく。

クルマや酒・料理の描写なんかは文句なしに上手くて、絲山作品の味わいのひとつだよなとあらためて思う。

敦賀、金沢、新潟、水戸、名古屋、などなどいろいろな町が出てくる。
主人公が抱える過去からのトラウマ、そこに決着をつけるための車での旅。

扱っているテーマはいつになく重たく深いもので、闇っていうか陰っていうか、それが物語後半にドカッと乗っかってきて、前半とのギャップもあってか、読んでいて少しの間ものが考えられなくなる感覚になった。

「孤独」って言葉が何度も出てくる。

それなのにだ、文章は終始一貫して軽やかさ、さらさら感、清涼感を失わない。
だから、重たーいテーマでありながら、嫌な暗さみたいなものがない。

ラストは、何だかいろんなことを想像させる意味深なものになっている。
幸福とは何か、みたいなことをちょっと考えたくなる、読んでよかったと思える小説。

ファンタジーの言葉で、特に印象に残ったものを2つ。
「ファンタジー、なにかをするってことは前にすすむことなんですか?」
「どっちが前かはわからんがな。物事が連鎖するのは間違いないから、前に進むこともあるだろう」

「そうだ。だから思い出せないのが一番正しいのだ。真実とはすなわち忘却の中にあるものなのだ」

絲山秋子 Official Web Site
2008-01-17

『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?2 決算書編』小堺桂悦郎 を読んで


なぜ、社長のベンツは4ドアなのか? 決算書編 (フォレスト出版)誰も教えてくれなかった!裏会計学その2小堺 桂悦郎なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?決算書編
誰も教えてくれなかった!裏会計学その2
(フォレスト出版)
小堺 桂悦郎

souiunogaii評価 ハート2つ

決算書のカラクリが「世の裏側」をあぶり出す!
決算書がわかれば、イロイロなものが見えてきます。決算書は本当によくできています。とくに本書で説明する「損益計算書」と「貸借対照表」の関係は本当によくできていると思います。
決算書を知ることで、「何が儲かるのか」「何がオイシイのか」「どの会社が儲かるのか」「誰が儲かるのか」「誰がオイシイのか」「どの業界が儲かるのか」が必ず見えてきます。
まえがき より

先日読んだ『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』の続編。
会計コンサルタントである著者と、中小企業の社長との会話形式の文章スタイルは同じ。これが読んでいて面白い。
今回は、資金繰りに悩みながらも決算書の見方がまるで分かっていない困った社長に、的確にアドバイスを与えながら、決算書の見方のポイントを、素人にも分かりやすく説明してくれる内容になっている。
もくじ
第1章 なぜ、社長はベンツを売るとトクなのか?
 〜損益計算書の基本〜
第2章 ベンツはどこへ…
 〜貸借対照表の基本〜
第3章 なぜ、借金3000万円を利益30万円の会社が返せるのか?
 〜損益計算書と貸借対照表のヒミツの関係〜
第4章 ホントの決算書、ウソの決算書
 〜損益計算書と貸借対照表のキケンな関係〜
第5章 ベンツ買っちゃった!でも…
 〜キャッシュフロー計算書の基本と使い方〜

決算書の中でも、特に大切な損益計算書と貸借対照表の2つにしぼって解説している。
会社が黒字なのか赤字なのか、現金はいつどう流れているのか、このまま会社を続けて借金は大丈夫か、などを知りたいとき、どの数字を見て判断すればいいのか、そのポイントを教えてくれる。

それにしても、本文に登場する社長たちは苦労している方ばかりだ。
会社経営の大変さがひしひしと伝わってくる。

【関連】
『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』小堺桂悦郎 を読んで
なぜ、社長のベンツは4ドアなのか? (フォレスト出版)小堺 桂悦郎なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?
(フォレスト出版)
小堺 桂悦郎
2008-01-17

『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』小堺桂悦郎 を読んで


なぜ、社長のベンツは4ドアなのか? (フォレスト出版)誰も教えてくれなかった!裏会計学小堺 桂悦郎なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?
誰も教えてくれなかった!裏会計学
(フォレスト出版)
小堺 桂悦郎

souiunogaii評価 ハート2つ

「数字嫌い」のための使える会計の本!
本書は「現場の話」から入って「専門用語も少なく」「数字も少なく」「今すぐ役立つ」会計の入門書になっています。
本書を読めば、「セールス」「会議」「面接」「就職・転職」「交渉」「部下や上司とのコミュニケーション」「経営」「給料」「借金」「資金繰り」…などで有利になることは間違いありません!
プロローグ より

“素人向けの会計学の入門書”みたいな本は、これまでにも何冊か読んできたけれど、今回読んだ本書はその中では一番実社会に即していると感じた。
リアルさというか現場感というか。
もくじ
第1章 なぜ、社長のベンツは、中古の4ドアなのか?
 〜「経費」の話〜
第2章 なぜ、年商の4倍の借金のある旅館が潰れないのか?
 〜「資金繰り」と「決算書」の話〜
第3章 なぜ、イケイケの会社が倒産してしまうのか?
 〜「資金繰り」と「決算書」の話 その2〜
第4章 なぜ、借金社長は税金を払いたがるのか?
 〜「粉飾決算」の話〜
第5章 なぜ、ラブホテル経営者は税金を払わないのか?
 〜「税金」と「税務署」の話〜
第6章 なぜ、社長は生命保険が好きなのか?
 〜「経費」の話 その2〜
第7章 なぜ、社長は失敗しても投資し続けるのか?
 〜「投資」と「設備投資」の話〜

数字や計算はごく簡単なものだけにとどめていて、専門用語も必要最低限なものだけで、会計のしくみを語ってくれる。
中小企業だけに対象を絞っているのも、現場感を強く感じる理由の1つだ。
文章は、コンサルタントである著者と、資金繰りに悩む経営者との会話形式になっているので、楽しくスラスラと読める。
中小企業と銀行の関係や、経営者がどれほど大変な思いをして会社をやっているのか、その苦労の様子がリアルに伝わってくるようになっている。
キーワードとして登場する言葉は、減価償却、売り掛け金、債務超過、粉飾決算、脱税など。

社長ってやっぱり大変な仕事だと。

【追記】
『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?2 決算書編』小堺桂悦郎 を読んで
なぜ、社長のベンツは4ドアなのか? 決算書編 (フォレスト出版)小堺 桂悦郎なぜ、社長のベンツは4ドアなのか? 決算書編
(フォレスト出版)
小堺 桂悦郎
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。