2007-10-31

ブログ開設から3ヶ月がたって


このブログを始めてから、3ヶ月が経ちました。

10月はブログのタイトルを「そういうのがいいな、わたしは。」から「そういうのがいいな、わたしは。(読書日記)」に変更し、ページのタイトルロゴやデザインも少し新しくしました。
10月に読んだ本は17冊。

では、10月のアクセス状況です。
・アクセス総数:1517(1日平均:49)
・ユニークアクセス総数:1102(1日平均:36)

記事別のアクセス順位は、
1位 ポアンカレ予想「100年の難問はなぜ解けたのか 〜天才数学者 失踪の謎〜」NHKスペシャル を見て。

2位 「医龍」のサントラを聴いて。

3位 「熱い書評から親しむ感動の名著」 を読んで

4位 分子生物学者 福岡伸一を「爆笑問題のニッポンの教養」NHK で見て。

5位 「あらすじで楽しむ 世界名作劇場」日テレ を見て。

6位 生物学者・長沼 毅を「プロフェッショナル 仕事の流儀」NHK で見て。

また、このブログで紹介した書籍がAmazonアソシエイトを通じて何冊か購入いただけました。

「シンデレラ・ティース」坂木司 を読んで
シンデレラ・ティース (光文社)坂木 司シンデレラ・ティース

「死体洗いのアルバイト 病院の怪しい噂と伝説」坂木俊公 を読んで
死体洗いのアルバイト―病院の怪しい噂と伝説 (イーストプレス)坂木 俊公死体洗いのアルバイト―病院の怪しい噂と伝説

「科学者が見つけた「人を惹きつける」文章方程式」鎌田浩毅 を読んで。
科学者が見つけた「人を惹きつける」文章方程式 (講談社+α新書)鎌田 浩毅科学者が見つけた「人を惹きつける」文章方程式

ポアンカレ予想「100年の難問はなぜ解けたのか 〜天才数学者 失踪の謎〜」NHKスペシャル を見て。
ポアンカレ予想を解いた数学者ポアンカレ予想を解いた数学者



今後もこのブログでは、私が読んだ本の感想を中心にしながら、その他の話題も適度に織り交ぜつつ、続けていこうとおもいます。


2007-10-31

ユニクロのヒートテックインナーのCM(麻生久美子と大森南朋と松田龍平と熊木杏里)がいい感じ



UNIQLO HEAT TECH

ユニクロがまた素敵なCMをつくってくれました。
ヒートテックインナーのCMで、松田龍平が駅員を演じるバージョンと、麻生久美子と大森南朋がテラスでしゃべってるバージョンがありますが、どちらも非常に良い。

前作のジーンズのCMと同様に、少なめのセリフと音楽が、合ってます。

BGMも前作に続いて熊木杏里の曲。
アルバム「私は私をあとにして」に入っている「ひみつ」という曲です。


熊木杏里 OFFICIAL WEBSITE

私は私をあとにして (初回限定 DVD付)熊木杏里
「私は私をあとにして」(初回限定 DVD付)
熊木杏里


【追記】
京王×高尾山のCM(広末涼子と熊木杏里)がイイ感じ

ユニクロのブラトップのCM(吹石一恵と熊木杏里)がいい感じ

ユニクロのジーンズのCM(佐藤江梨子と松山ケンイチに熊木杏里)がいい感じ
2007-10-30

『ダーウィン 世界を揺るがした進化の革命』(オックスフォード科学の肖像) を読んで


ダーウィン―世界を揺るがした進化の革命 (オックスフォード科学の肖像)レベッカ・ステフォフ(著), オーウェン・ギンガリッチ(編), 西田 美緒子(訳)ダーウィン―世界を揺るがした進化の革命
(オックスフォード科学の肖像)
レベッカ・ステフォフ(著)
オーウェン・ギンガリッチ(編)
西田美緒子(訳)

souiunogaii評価 ハート3つ

本書『ダーウィン 世界を揺るがした進化の革命』は、次の文章で始まる。
1835年9月15日、小さな船が帆いっぱいに太平洋の風をはらみ、南米の西岸沖およそ1000キロに浮かぶ島をめざして波しぶきをあげていた。船の名はビーグル号。赤道をまたいで点在する島々が、目前に迫っている。
このビーグル号に乗船していた若き科学者チャールズ・ダーウィンは、ゆくてにあらわれるのを今か今かと待ちわびていた。

科学者の物語を読むのが好きな私は、この冒頭の部分を読んだだけでもうワクワクしてきてしまう。

あまりに偉大な博物学者ダーウィンの一生を描いた物語。
もくじ
第1章 進化論の原点
第2章 飽くなき探求者
第3章 ビーグル号の航海
第4章 理論の誕生
第5章 「悪魔の牧師」
第6章 ダーウィンの遺産

19世紀のイギリスという時代背景を丁寧に説明しながら、ダーウィンがどんな少年・青年時代を過ごし、いかにして博物学にのめりこんでいったのかが、時系列の順を追って語られていく。

裕福な家庭に生まれ、十分な援助をしてくれる父親がいて、学びたいと望めばそのための環境がすぐに手に入る。
そして何より、自然・生き物に対しての興味や好奇心が人よりも強くて、観察というものが大好き。
そんな青年だったダーウィンが、学者となり、やがては世界をあっと驚かせる発見をすることになる。

(この科学者に対して、この表現が適切化どうか分からないが)
ダーウィンという人物が、あの時代に生まれたことは、神様が定めた運命だったのではないかと思えてくる。
実に恵まれた幸せな人生を送った科学者だと思うのだ。

ビーグル号による5年間にも渡る世界一周航海。ガラパゴス諸島で出会ったゾウガメ、イグアナ、フィンチなどの様々な動植物たち。
この冒険旅行の中でダーウィンの身の周りに起こった数々の出来事についても、結構細かいところまで詳しく書いてあって、この章を読むだけでも、たいへんに面白い。

後半では、いよいよ『種の起源』がどのようにして書かれたのか、当時の社会の中で進化論を発表するということが一体どういうことだったのか、という話になっていく。
ダーウィンの考えに影響を与えた科学者たちも多く登場する。
地質学のライエル、植物学のヘンズローとフッカー、経済学のマルサス。

「神の天地創世」の物語を語り「人間は最後に創られた特別な存在」と信じる人たちに、
「人間も動物の仲間で、実は祖先はサルと一緒です」と教える、その勇気が生まれる源になったものとは。

聖書の「生命は神が創った」という説を信じる教会からは反発されることを予想し、自身の学説を世に出すタイミングをうかがいながら、まだ完全には出来上がってはいなかった理論のパズルのピースを一つひとつ組み立てていく。
そうしながら、反論される要素を消していく。
そしてついに、それは一冊の本にまとめられる。

『種の起源』出版までのダーウィンと彼を取り巻く人たちのドラマが、実に面白い読み物になっている。
科学の新しい思想は往々して強い抵抗に会うことをダーウィンは知っていた。人々は慣れ親しんだ考え方に、頑固にしがみつくからだ。彼は『種の起源』への反感について、「これまでの反感の大半は、太陽がじっと動かず、地球がそのまわりをまわっていると最初に言われたときの反感と同じだ」という手紙を牧師である友人に書いている。16世紀のはじめに地球が太陽のまわりをまわっていると証明して天文学に革命をおこしたコペルニクスの説のように、自分の考えもいつかは広まっていくだろうと信じていた。

人々のそれまでの世界観・価値観をがらりと変えてしまう。
旧来の考えを守る人たちからは批判され罵倒され弾圧されるかもしれない。
それでも人類の未来にとって、科学にとって、大きな進歩だと信じて、自らの進む道を変えずに前に出て行く。

ダーウィン、かっこいい人だ。

【関連記事】
『マイケル・ファラデー 科学をすべての人に』(オックスフォード科学の肖像) を読んで
種の起原(上) (岩波文庫)ダーウィン(著), 八杉 龍一(訳)
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ダーウィン(伝記 世界を変えた人々 13) (偕成社)アンナ スプロウル (著), 乾 侑美子(訳)
ダーウィン(伝記 世界を変えた人々 13) (偕成社)
アンナ スプロウル (著), 乾 侑美子(訳)

The Origin of SpeciesCharles Darwin
The Origin of Species
Charles Darwin

Voyage of the BeagleCharles Darwin
Voyage of the Beagle
Charles Darwin

Charles DarwinAnd the Evolution Revolution (Oxford Portraits in Science)Rebecca Stefoff
Charles Darwin -And the Evolution Revolution
(Oxford Portraits in Science)
Rebecca Stefoff

2007-10-28

『今日、ホームレスになった 13のサラリーマンの転落人生』増田明利 を読んで


今日、ホームレスになった (新風舎)13のサラリーマン転落人生増田 明利今日、ホームレスになった
13のサラリーマン転落人生
(新風舎)
増田 明利

souiunogaii評価 ハート2つ

路上生活に揺れるホームレスたち。
彼らの平均年齢は55.9歳。ホームレスになった理由としては、失業・倒産や、病気や高齢で働けなくなった、などが主に挙げられる。
彼らの前職を調べてみると、正社員、会社経営者、自営業者の合計が全体の40%を占めており、リストラや倒産で転落する中高年が激増していることが分かる。
出口の見えない不況の昨今。明日は我が身に降りかかるかもしれない就職難、借金地獄、熟年離婚、家庭崩壊――そして、ホームレス。
日本社会の恐ろしい実態が、ここに登場する13人の生の声によって暴かれる。

読んですぐの感想、辛いなー、苦しいなー。

本書は、東京のホームレスの人たちへの、直接のインタビュー取材をまとめたもの。
テレビのドキュメンタリー番組やニュースの特集なんかでも、ときどきホームレスが取り上げられることもあるけれど、映像ではなくて文章から伝わってくる何とも言えない重たさが、この本にはある。

もくじ
CASE 1 エリートビジネスマンの暗転
次長の誤算 / 外資系企業の光と影 / ガード下の管理職 / 兜町けもの道 / 不安だらけで生きている
CASE 2 漂流するホワイトカラー
年を取るのが悪いのか / バブル世代は不用品 / リストラ役がリストラされて
ホームレス入門 ノブさんとの1週間
CASE 3 社長失格
ビルオーナーの転落 / 脱サラ・起業したけれど / アルカイダの馬鹿野郎
CASE 4 明日なき若者たち
多重債務の逃亡者 / 学歴・資格・特技なし

私は目を背けてしまう。
けれど、それはそこにある現実。

駅のゴミ箱や、電車の網棚で週刊誌を拾い集める人。
駅の階段の隅に新聞紙を敷いて、うずくまっている人。
高速道路の高架下や公園の、ダンボールとブルーシート。

毎日、目にしている。
半年くらい前、就職活動をしていた頃には、駅で寝ている人が、それまで以上に目に付いた。

いや、彼らを救済しようとか、援助しようとか、そういったが言いたいのでは決してない。
現在の日本社会に、このことに対して不満を言いたいのでは決してない。

ただ、彼らは自ら望んで苦しい状況に陥ったのではない。
本書に登場する13人は皆、日々後悔し、状況を改善したいと願い、懸命に暮らしてる。

この本の中で、最もずしりと重くのしかかってきたのは、次の文章。
昨日だけど雨が降ってきたんで地下鉄の構内に入ったんです。荷物を持ってうろうろしていたら、前から来た若いOL風の2人連れが私のことを避けて通っていった。汚いものを見るような目をしていたね。得たいの知れないヤツ、何をするか分からない危ない人間だと思ったんだろうね。
昔、自分がしていたことを今はされている。立派なホームレスになったもんだ。

しかし、だからといって、私は駅前でビッグイシューを売る人に近づこうとは思えない。
2007-10-25

『〈あいまいさ〉を科学する』米沢富美子 を読んで


〈あいまいさ〉を科学する (岩波書店)米沢 富美子〈あいまいさ〉を科学する
(岩波書店)
米沢 富美子

souiunogaii評価 ハート3つ

著者の米沢富美子は、有名な理論物理学者で、今は慶応大学の名誉教授。
日本物理学会の最初の女性の会長にもなった立派な方だそうだ。

タイトル『〈あいまいさ〉を科学する』には“物理”の文字は入っていないが、本書は物理学について書かれた本だ。
もくじ
予断・診断・独断 「あいまい」の風景
第1章 そもそも「あいまい」って何だろう
 ―<多義性>「あいまい」は曖昧に使われてきた―
第2章 境界が「あいまい」
 ―<漠然性>何歳からが「おばさん」か―
第3章 「あいまい」を制御する
 ―<多値性>コンピュータを使いやすくする―
第4章 「あいまい」でない科学論
 ―<必然性>時計仕掛けの世界―
第5章 「あいまい」な未来
 ―<蓋然性>それでも宝くじを買うか―
第6章 「あいまい」にしか調べられないミクロの世界
 ―<不確定性>世界観が変わる―
第7章 「あいまい」から秩序が出現する
 ―<多様性>不可逆性が生命を産み出した―
第8章 「あいまい」に始まって「あいまい」に終わる
 ―<不可知性>宇宙の前に時間があったか―
結びに代えて 「あいまい」は偉いやつなのだ

本書の内容を大きく3つに分けると、

・論理学で考える「あいまい」
・数学で考える「あいまい」
・物理学で考える「あいまい」

となるが、メインになるのはもちろん3番目の物理学の話だ。
16世紀から21世紀に至るまでの、その時代ごとの物理学の主役になった人物たちにスポットを当てながら、歴史を順にたどっていき、物理学がどのようにその形を変えてきたのかを語ってくれる。

専門的な表現や数式などはほとんど用いずに、重要な概念だけを選んで、それを一般向けの平易な表現で書いてくれているので、物理を知らない人でも、興味さえあれば、本書は楽しく読める本だと思う。

登場する学者たちの名を並べてみると、

ケプラー、ニュートン、ガリレイ、デカルト、ラプラス、ポアンカレ、アインシュタイン、ホイヘンス、ヤング、ハイゼンベルク、ボーア、ボルツマン、プリゴジン、ガモフ、ハッブル

など。

米沢富美子という人の名を最初に聞いたのは、私が大学1年の4月頃だった。
NHK人間講座で「真理への旅人たち 物理学の20世紀」という物理学者を紹介する番組がやっていて、その進行役が彼女だった。
物理学科に入学したばかりの頃の私は、まだ物理という学問に期待や夢や希望を持っていて、ワクワクしながら見ていた記憶がある。
今ではあの頃の私とは変わってしまったな、なんて思い出しながらこの本を読んだ。
20世紀初頭の物理学革命で主役を果たした「相対論」と「量子力学」は、人類のそれまでの常識を180度変え、紛れもない反世界を提供した。(中略)
「相対論」と「量子力学」はまた、「あいまいさ」や「確率」に対するわれわれの認識を、根底から覆すものでもあった。(中略)
「絶対」の否定は、物理学のみならず、思想、哲学、芸術、文学にも大きな影響を与え、ダーウィンの進化論に匹敵する波及効果だったと評価されている。この世に「絶対的なもの」が存在しないと知ることは、人間の魂にとってこの上もない解放であった。

人物で語る物理入門 (上) (岩波新書)米沢 富美子
人物で語る物理入門 (上) (岩波新書)
米沢 富美子

二人で紡いだ物語 (朝日文庫)米沢 富美子
二人で紡いだ物語 (朝日文庫)
米沢 富美子
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