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絵本『ぶたばあちゃん』マーガレット・ワイルド(文),ロン・ブルックス(絵) を読んで[2009-08-30]
絵本『光の国の姫』石田衣良 を読んで[2008-07-24]

2009-08-30

絵本『ぶたばあちゃん』マーガレット・ワイルド(文),ロン・ブルックス(絵) を読んで


ぶたばあちゃんぶたばあちゃん
(あすなろ書房)
マーガレット・ワイルド(文),ロン・ブルックス(絵)
今村葦子(訳)

souiunogaii評価 

年老いて死が近づいたことを悟るぶたばあちゃんと、それを見守る孫娘の姿を描いた心あたたまるオーストラリアの絵本。
内容紹介
ぶたばあちゃんと孫むすめは、ふたりが知っている、いちばんいいやりかたで、さよならをいいあいました。
生きることと愛すること、あたえることと受けとること。かがやかしいこの世界の、よろこびをうたいあげた、やさしく、心あたたまる物語です。

本が好き!より献本。

子ども向けの絵本だけれど、大人が読んでもそこから学べることのある良い作品でした。2人で仲良く穏やかに暮らしてきた祖母と孫娘。
あるとき、祖母は自分の死期が近いことを悟り、最期の時を迎える準備を始める。
図書館に本を返し、銀行口座を解約し、……。
孫娘の方も、言葉には出さないけれども、別れの時が迫っていることを感じ取り、2人で過ごせる時間を大切にしようと懸命になっている姿が丁寧に描かれていて、胸が熱くなる。

優しい柔らかな温かい水彩画の絵がとても物語にぴったり合っていて、世界はこんなに美しいんだってことを教えてくれる。


ぶたばあちゃん
  • マーガレット・ワイルド文/ロン・ブルックス絵/今村 葦子訳
  • あすなろ書房
  • 1575円
Amazonで購入
書評/児童

2008-07-24

絵本『光の国の姫』石田衣良 を読んで


光の国の姫 (小学館)石田衣良(作), 鯰江光二(絵)光の国の姫
(小学館)
石田衣良(作)
鯰江光二(絵)

souiunogaii評価 ハート3つ

内容紹介
石田衣良が贈るちょっと切ない童話の世界

NHK番組「ドキュメント 考える〜ベストセラー作家・石田衣良の場合」で「自殺願望のある少女に自殺を思いとどまらせる童話を書く」というテーマに従って描かれた童話。
自殺をすることに決めた姫が、最後には自殺を思いとどまり強く生きていくことを決意するまでの揺れ動く少女の心を描いている。
絵は、若手イラストレーターの鯰江光二が描く。
石田の創作過程を記した番組DVDつき。

本屋で見て、その表紙の絵にひかれて、すぐに手にとった絵本。
なんと作者は石田衣良。
NHKの番組の企画から生まれた本だそうです。
与えられたテーマ「自殺を思いとどまらせる」にそって、無作為に選んだ3つのキーワードを使って童話として作り上げる。
そんな難しい課題に、小説家石田衣良が挑んだ結果、素晴らしい絵本が生まれました。
大人の私が読んでも、心の奥にぐっとくるものが、体を震わせるような感動が、しっかり伝わってきました。
感動しました。
鯰江光二さんの絵も、好きです。
キラキラしていて、しっとりしていて、切なくて、まっすぐで、とっても素敵な絵です。
製作過程を描いた番組DVDも本に付属しています。
命とか平和とか家族とか社会とか、「生きる」ってことを真剣に描いた石田衣良さんらしい絵本です。

「ドキュメント“考える”」石田衣良(2007-12-25):NHK番組たまご