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『〈女子大生会計士の事件簿〉世界一やさしい会計の本です』山田真哉 を読んで[2008-10-13]
『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い』山田真哉 を読んで[2008-09-30]
『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字<上>』山田真哉 を読んで[2008-07-12]

2008-10-13

『〈女子大生会計士の事件簿〉世界一やさしい会計の本です』山田真哉 を読んで


<女子大生会計士の事件簿>世界一やさしい会計の本です (日本実業出版)山田真哉<女子大生会計士の事件簿>
世界一やさしい会計の本です
(日本実業出版社)
山田真哉

souiunogaii評価 ハート3つ

内容紹介
超人気ミステリー『女子大生会計士の事件簿』の小説4話と4つの箱のサイクル?
(1)水(資本、負債)、(2)木(資産)、(3)火(費用)、(4)金(収益)?
で決算書のイロハがスイスイ頭に入る!
一度挫折してしまった人、初めて学ぶ人に贈る究極の一冊!
著者からの本に対するコメント
会計士になったときからずっと温めてきた企画が本になったものです。会計の解説と小説が交互に入っているという形式は、おそらく業界初だと思います。小説のイラストがとても可愛かったので、日経新聞では「萌え本」として紹介されたこともありました。別に「萌え」を狙っていたわけではないのですが、結果的に「お堅い」という会計のイメージを多少でも払拭できてよかった、と思っています。

ドラマ「女子大生会計士の事件簿」の原作者でもあり、「さおだけ屋はなぜ〜」「食い逃げされてもバイトは〜」などの会計本はベストセラーにもなった、会計士山田真哉さんの本です。

タイトルに偽りなし。
非常にわかりやすい会計の入門書です。
横書きで、図やイラストが豊富で、重要ポイントは同じことでもくり返し説明、
計算式は例を使って丁寧に解説、といたれりつくせり。

さらに、この本が特徴的なのは、いきなり決算書の項目の説明を始めるのでなく、
最初に、4つの箱(資金源、資産、費用、収益をそれぞれ水、木、火、金に例えたもの)
を使って理解する方法を紹介し、最後までその4つの箱を使っている点。
もちろん、貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書の説明も、基本はこの4つの箱の話から入ります。
これが実に上手くできていて、とっても頭に入りやすいし、記憶に残りやすいし、
やはり山田さんはさすがだなと思います。
さらには、自己資本比率・総資本利益率・売上高増加率に代表される、様々な分析指標についても、やっぱり4つの箱のイラストを効果的に使って、説明してくれます。
スイスイ頭に入ってくるから不思議です。
もくじ
はじめに
基本編1 4つの箱で解決!会社のお金のサイクル
基本編2 会社だって自分に投資!なぜなら「利益」を生むために
基本編3 「売上」と「利益」は未来を映す真実の鏡―決算書の3大指標
基本編4 4つの箱でB/SもP/Lもわかっちゃいます!
応用編 ミルフィーユの決算書で見る「利益」
資料編1 4つの箱の中身を知ろう
資料編2 決算書の分析指標ベスト10
おわりに
一目でわかるエッセンス38

そして、何と言っても、各章の間に入っている、小説「女子大生会計士の事件簿」です。カッキー&萌さんが、本作でも大活躍です。

著者山田さんが、「最後まで読み終えられる会計の本」を目指して書いたというだけあって、読みやすさ・わかりやすさは本物です。間違いありません。

公認会計士 山田真哉工房

ドラマ「女子大生会計士の事件簿」公式サイト (BS-i)

<女子大生会計士の事件簿>世界一感動する会計の本です[簿記・経理入門] <女子大生会計士の事件簿>
世界一感動する会計の本です
(日本実業出版社)
山田真哉


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『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字<上>』山田真哉 を読んで
2008-09-30

『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い』山田真哉 を読んで


「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い (光文社新書)禁じられた数字〈下〉山田真哉「食い逃げされてもバイトは雇うな」
なんて大間違い
禁じられた数字〈下〉
(光文社新書)
山田真哉

souiunogaii評価 ハート4つ

内容紹介
数字に騙されない、「考える力」を身につける さおだけ完結編
数字に騙されない。常識に惑わされない。

この本の目的は2つあります。ひとつ目は、数字が苦手な方が、「数字の裏側」を読めるようになること。数字は人を騙す凶器です。数字のウソを学ぶことで、数字に騙されない“考える力”を鍛えます。2つ目の目的は、「会計がわかればビジネスもわかる」といった会計に対する誤解を解くこと。ビジネスに「会計が必須の教養」であることが常識となりつつありますが、会計とビジネスでは世界が180度異なります。会計の限界を知らずに使っている人が、ビジネスに混乱を巻き起こしています。
そこでこの本では、ふだん語られない“会計の本質”に光を当てます。
なお、上巻を読まずに、下巻から読みはじめても大丈夫です。

上巻が『食い逃げされてもバイトは雇うな』で、下巻が『〜なんて大間違い』って、これだけ見ると、「全然逆のことを言っているじゃないか。一体どういうことなんだ?」と誰もが当然思うだろう。
読まずにはいられない。
著者・山田真哉さんの頭の良さには、ただ感心するばかりだ。
すごいのは、もちろんタイトルだけに留まらない。中身のほうも、あの手この手で、読者を驚かせ、納得させ、感心させ、感動させてくれる。
実に巧みな書き手だ。
本の書き方をよくわかっている。

山田さんの本を読むのは本書が3冊目。
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』は、大学生だった私に、新書を読むことの面白さを教えてくれた本の1冊だった。
『食い逃げされてもバイトは雇うな』は、その前作を超える面白さに感動した。

そして、本書である。
会計士・山田真哉が現在持っているすべてを注ぎ込んで書かれたといってもいい、まさに集大成的な本になっていると思う。
もくじ
はじめに 宝くじは有楽町で買うべきか否か
第1章 数字の達人は、特になにもしない―数字のウソ
第2章 天才CFOよりグラビアアイドルに学べ―計画信仰
 ケーススタディ@ 1億円を1週間で使い切れ!?
第3章 「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い―効率化の失敗
 ケーススタディA 合理的に儲けようとする大学生
第4章 ビジネスは二者択一ではない―妙手を打て
第5章 会計は世界の1/2しか語れない―会計は科学
あとがき

読者の心をつかむ、タイトルともくじ。
大切なポイント、伝えたいことは太字で書く。
興味を引く、身近な話題を例に選ぶ。
語りかける、というよりも話しかける、という親しみ溢れる文章スタイル。
的確に使われる図表。
各章の末尾につけられた、まとめ。
視覚効果を意識した、余白の多いページ構成。
ところどころに、読者に考えさせる問題を用意する。
専門用語は極力使わず、厳選したキーワードをくり返し使う。

こういったことを一つひとつきちんと実践することで、非常に非常に読みやすい本になっている。
まあ、これらは、これまでの山田さんの本には共通して用いられてきたものであるし、
その他の著者の本でも、いわゆる売れている新書の多くで見られるものだ。

しかし、それだけではない。
本書『〜なんて大間違い』が、スペシャルなものである理由は、
やはり、何と言っても第2章・第3章の冒頭にあるケーススタディである。

著者は、小説『女子大生会計士の事件簿』シリーズの作者でもあるが、
その登場人物の萌実&カッキーが、本書のケーススタディにも登場している。
これが、びっくりするくらいにGood!なのだ。
同シリーズを読んだことのない人でも、本書の短いストーリーを読んだだけで、10人中10人が、きっとこの物語の(というか萌実&カッキーの)ファンになってしまうに違いない、と思う。
少なくとも私自身は、その魅力にとりつかれてしまった。

こういう風なやり方を使ってくるところもまた、山田真哉さんの巧妙なところで、本当に上手いと感じる。

本書は言うまでもなく、会計学の本なのだが、会計だけにとどまらず、
サラリーマンとして学べることのたくさんある本だった。
特に、「なるほど」と感じたのは、"費用対効果"というフレーズの使い方と、"二分法"を使った話し方。
会計についてはここ数年、ビジネス書・ビジネス誌を中心に頻繁にとりあげられていますが、私は「会計が信頼されすぎている」と感じています。「会計がわかればビジネスがわかる」的な過大評価が目につくのです。

と、あとがきにあるように、本書は会計士自らが、会計の有効範囲を説明し、会計の限界を示した、ある意味では画期的な本です。

上下巻セットで、ぜひともおすすめしたい本です。

山田真哉工房〜『女子大生会計士の事件簿』公式サイト〜


10/8から、BS-iで「女子大生会計士の事件簿」のドラマが始まるみたいで、こちらも要チェックです。

BS-i 女子大生会計士の事件簿 公式サイト


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食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉食い逃げされてもバイトは雇うな
禁じられた数字<上>
(光文社新書)
山田真哉

souiunogaii評価 ハート3つ

内容紹介
「さおだけ」より「食い逃げ」 ミリオンセラー第2弾!
1時間で読めて一生効果が続く「数字&会計の入門書」

この本の目的は、「数字が嫌い」「数字が苦手」「数字なんて見たくもない」と思っている方に“数字がうまく”なってもらうことです。正しい訓練をすれば、数字は誰でもうまくなれます。この本では、「正しい訓練」の仕方を紹介していきます。数字がうまくなれば、インパクトや説得力のある文章が書けるようになるだけではなく、ビジネスにも強くなります。また、お金に対する見方が180度変わり、節約も上手になります。そしてなにより、数字がうまくなれば、数字だらけの「会計」に対する苦手意識もなくなります。「数字」と「会計」は、あなたの「一生使える道具」になります。この本で、数字の見方、使い方から会計の基礎までを、一緒に学んでいきましょう。
もくじ
はじめに 数字は、99%の意識と1%の知識
イントロダクション 「Web2.0」『ゲド戦記』がすごい本当の理由
 ―数字のルールはたった4つ
第1章 今日は渋谷で6時53分―数字がうまくなるための技法
第2章 タウリン1000ミリグラムは1グラム―ビジネスの数字がうまくなる
第3章 食い逃げされてもバイトは雇うな―会計の数字がうまくなる
第4章 決算書の見方はトランプと同じ―決算書の数字がうまくなる
「あとがき」というか「なかがき」というか解説
ミニミニ会計セミナー

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の著者で会計士の山田真哉さんが、数字をうまく使うための方法を書いた本です。
“数学”ではなく“数字”がうまくなる、とはどういうことか。
私たちは物事を表現して伝えるために様々な数字を使っていると思いますが、それらをより効果的に駆使する方法を、本書は教えてくれます。それも極めて分かりやすい文章で。著者曰く、
数字がうまくなれば、インパクトや説得力のある文章が書けるようになるだけでなく、ビジネスにも強くなります。また、お金に対する見方も変わります。
ですが、本当にそう思います。
本の中では、実際に世の中で使われている、うまい数字の実例がたくさん紹介されていますが、どれも「なるほど!」と感心するものばかりだし、なにげなく見ていた数字に実はこんな隠された効果があったのか、と自分が無意識にそれらの数字に操られていたことにも気がついてハッとします。

とにかく山田さんの文章は簡単で分かりやすいし、さらにイラストや図表も入っているし、大切な部分は太字になっているし、基本的に文字サイズが大きいし、章ごとにまとめがあるし、読みやすいことこの上ない本です。

公認会計士 山田真哉工房〜『女子大生会計士の事件簿』公式サイト

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