HOME > 本(科学)爆問学問 :このページの記事一覧
『爆笑問題のニッポンの教養-タイムマシンは宇宙の扉を開く』爆笑問題+佐藤勝彦 を読んで[2008-03-09]
『爆笑問題のニッポンの教養―教授が造ったスーパーカー』爆笑問題+清水浩 を読んで[2007-12-16]

2008-03-09

『爆笑問題のニッポンの教養-タイムマシンは宇宙の扉を開く』爆笑問題+佐藤勝彦 を読んで


爆笑問題のニッポンの教養 (講談社)タイムマシンは宇宙の扉を開く 佐藤勝彦(宇宙物理学), 爆笑問題爆笑問題のニッポンの教養
タイムマシンは宇宙の扉を開く
(講談社)
佐藤勝彦(宇宙物理学)
爆笑問題

souiunogaii評価 ハート3つ

NHKの「爆笑問題のニッポンの教養」って番組がある。
私はこれが大好きで、ほぼ欠かさずに毎週見ている。どんな内容の番組なのかは、私が説明するよりも番組のホームページを見てもらったほうがより伝わると思うので、そちらをご覧ください。

爆笑問題のニッポンの教養 :NHK
もくじ
はじめに 爆問学問のすすめ 太田光
プロローグ 初めての本郷
第1章 タイムマシンって、作れるんですか?
第2章 宇宙はどんどん膨張している
第3章 宇宙のはじまりって、いつですか?
第4章 「時間」っていったい何ですか?
第5章 人類の未来は明るいですか?
あとがきにかえて 感想 爆笑問題

本書は、宇宙物理学の佐藤勝彦教授がゲストの回のもので、太田光との対談の様子の内容が記されている。
もちろんテレビで放送されたものも見ているのだけれど、こうして文章化されたものを読んでみると、再度強く感心させられたことがある。

それは、佐藤教授の話し方の素晴らしさ。おだやかで、丁寧で、上品で、緻密で、もちろん論理的で、非常に感じが良いのだ。
この番組には数多くの大学教授がこれまで登場してるけれど、これだけ綺麗な日本語を使う人って、あんまりいないんじゃないかな。
(私が教わった物理の教授たちにも、あんな風に話せる人はいなかった)
佐藤教授は、太田光が何か言う度に、「そうなんですね」とか「おっしゃる通りですね」とか「まさにそうなんです」という返事を即座にしてくる。
(もちろん太田さんの言うことに不同意の場合を除いてだが)
そのことによって、太田さんと佐藤氏の会話はテンポ良くスムーズに流れていく。

もちろん、太田さんの考えと佐藤氏の考えが異なる話題だって出てくる。
こここそ、一番面白い場面でもある。
おおざっぱに言ってしまえば、物理学者である佐藤氏の
「我々は自然にあるものを認識はできるけれども、世界の運動を決める基本原理を人間が石で生み出すことはできない」
「客観世界においては、現実世界が支配しているんですよ」

という考えがあって、その一方で、漫才師で心の自由・可能性を信じる太田さんの
「もしかしたら人間が、その法則を生み出すことができるんじゃないか」
「イマジンだって、現実に対抗できるんですよ」
「もしかしたら、観察者じゃなくて創造者に人間はなり得るんじゃないか」

という考えと衝突する場面だ。
1度テレビで見ているということもあるが、文章から興奮している2人の、熱を持った対話の様子が伝わってくる。
“現実vs頭の中”というのは、この番組「爆笑問題のニッポンの教養」でもしばしば扱われる、それでいて毎回答えがはっきり出ない、実に奥深い問題だなと思う。

本来のテーマである理論天文学や最新の理論物理学についても、もちろんしっかりと語られている。その内容は、ちょっと難しいのでこれは実際に読んでもらう他にない。

夢のある話も出てきた。
「もしタイムマシンがあったら、先生はどこに行きたいですか?」
という質問だ。
佐藤勝彦教授の答えは「ビッグバンの瞬間を見たいですね」
太田さんの答えは「明治維新の頃を見てみたいな。坂本竜馬に会ってみたいね」
なるほど、納得だ。

私だったら、タイムマシンに乗ってどこに何を見に行こうかな、なんて想像していると、やっぱりワクワクしてくる。

最後に佐藤教授の言葉を。
何かをよく知れば、物事全部が分かるようになるというのは、嘘。よく知れば知るほど、必ず新たな知らないことが出てくるということを知るんですね。

【関連】
『爆笑問題のニッポンの教養―教授が造ったスーパーカー』爆笑問題+清水浩 を読んで

「タイムマシンは宇宙の扉を開く」2007年9月14日放送 :爆笑問題のニッポンの教養
爆笑問題のニッポンの教養 :講談社BOOK倶楽部

メディアミックスの新たな手本-書評-爆笑問題のニッポンの教養 :404 Blog Not Found
ホーキング、宇宙のすべてを語る (ランダムハウス講談社)スティーヴン・ホーキング, レナード・ムロディナウ(著), 佐藤 勝彦(訳)ホーキング、宇宙のすべてを語る
(ランダムハウス講談社)
スティーヴン・ホーキング
レナード・ムロディナウ
佐藤 勝彦(訳)

アインシュタインが考えた宇宙 (実業之日本社)進化する相対性理論と最新宇宙学佐藤勝彦アインシュタインが考えた宇宙
進化する相対性理論と最新宇宙学
(実業之日本社)
佐藤勝彦
2007-12-16

『爆笑問題のニッポンの教養―教授が造ったスーパーカー』爆笑問題+清水浩 を読んで


爆笑問題のニッポンの教養教授が造ったスーパーカー爆笑問題,清水浩(環境工学)爆笑問題のニッポンの教養
教授が造ったスーパーカー
爆笑問題
清水浩(環境工学)

souiunogaii評価 ハート3つ

好きで見ているテレビ番組の一つにNHK「爆笑問題のニッポンの教養」があるのだけど、その番組がシリーズ本として新書になったのがこれ。
番組はずっと見ているけれど、本の方を読むのはこれが1冊目。
放送内容である、爆笑問題の2人と大学教授との対談の様子をそのまま文章にしたものなんだけど、本として読むのと、映像として見るのとでは、やはりどこか違った味わいがある。

あれ、田中ってこんなにたくさん発言してたっけ?とか。
放送内容を思い出すような写真がけっこう多く載せられているの良い。
何より、放送時にはさらっと流されてしまったけれど、「え、それって何?」みたいな言葉(太田さんがチラッと言った昔の漫才コンビとか、昔のテレビ番組とか映画とか、その他人名とか)なんかに関する知識を、脚注でちゃんと説明されているのが嬉しいし、面白い。
もくじ
はじめに 爆問学問のすすめ 太田光
プロローグ サーキット付きの研究室
第1章 未来の車は湘南ナンバー
第2章 未体験ゾーンへ!いよいよ試乗だ
第3章 プロジェクトリーダーは元銀行副頭取
第4章 好きなことを仕事にしましょう
第5章 温暖化対策も楽しさ重視で
あとがきにかえて 感想 爆笑問題

で、今回読んだ「スーパーカー」はどんな内容かというと、ゲストは慶応大環境情報学部の清水浩教授。
時速370キロというF1マシンよりも速く走ることができる加速力を持ち、そしてデザインが文句なしにカッコイイ、かつ乗り心地も良い。という素晴らしい電気自動車を作った方だ。

この清水教授、とっても面白い方で、太田の鋭いツッコミにも動揺することなく巧みな返しをしてくる。

そして、電気自動車が、従来のガソリンエンジン車と違っていかに優れているか、そしてそれはどんな工夫によって達成されたのかを、まったくの素人にも理解できる言葉だけを使って分かりやすく語ってくれる。熱意を持って。

そして、もうひとりのゲストの吉田教授も途中から登場してくる。
この人は、旧 住友銀行の副頭取を務めた後、大学教授になって、清水教授とチームを組み、必要な資金を集め、ベンチャー企業を起こし、完成した最高の電気自動車を何とかして市場に広めようとする努力をしている。信念を持って。

さらに詳しい内容は、番組HPの方を見てもらえるといいと思うが、とにかく面白い話ばかりだ。
「教授が造ったスーパーカー」2007年7月6日放送 :爆笑問題のニッポンの教養

でも、この「爆笑問題のニッポンの教養」はとってもいい番組だと思う。
私は太田光のファンという理由も多少はあるけれど、それ以上に、これほどにいろんな分野の大学教授の話を、こんなにも分かりやすく、楽しく、魅力的に、聞ける機会は他にはそうそう無いのではないか。

ぜひとも、NHKには長く放送を続けてもらいたいものだ。
シリーズ本なので、今回読んだ本の他にも、既に何冊も出ている。それらもぜひ読みたい。

爆笑問題のニッポンの教養 :NHK

爆笑問題のニッポンの教養 :講談社BOOK倶楽部

メディアミックスの新たな手本 - 書評 - 爆笑問題のニッポンの教養 :404 Blog Not Found
爆笑問題のニッポンの教養タイムマシンは宇宙の扉を開く佐藤 勝彦(宇宙物理学)
爆笑問題のニッポンの教養
タイムマシンは宇宙の扉を開く
佐藤 勝彦(宇宙物理学)

爆笑問題のニッポンの教養人間は動物である。ただし……山岸 俊男(社会心理学)
爆笑問題のニッポンの教養
人間は動物である。ただし……
山岸 俊男(社会心理学)


【追記】
『爆笑問題のニッポンの教養-タイムマシンは宇宙の扉を開く』爆笑問題+佐藤勝彦 を読んで
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。