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『奥様はネットワーカ』森博嗣 を読んで[2008-07-26]
『工学部・水柿助教授の日常』森博嗣 を読んで[2008-07-19]

2008-07-26

『奥様はネットワーカ』森博嗣 を読んで


奥様はネットワーカ (講談社)森博嗣奥様はネットワーカ
(講談社ノベルス)
森博嗣

souiunogaii評価 ハート3つ

内容紹介
事件は「工学部」で起こった!某国立大での連続殺人。
6人の登場人物は全員、秘密を抱えていた!?

某国立大学工学部で多発する暴行傷害事件。化学工学科秘書のスージィこと内野智佳の周辺でも不審な出来事が連続し、友人のルナも被害者となってしまう。事件は連続殺人に発展。それぞれに秘密を抱えた学部内の6人の人物の視点で謎を追うポエティカルな森ミステリィ。

ポエティカルっていうか、うーん詩的表現があちらこちらにあって、ちょっと好き嫌いがはっきり分かれそう(こういう風に書くときは、たいていは「私は嫌いです」という意味がこめられている場合が多い)な作風です。
ストーリーはミステリーとして非常によく作られていると思いますし、犯人は誰かとか、そういった部分では大いに楽しめます。
ただ、うーん、私はちょっとなじめないです。

あと、ところどころに挿入されているイラストも、…、どうなんでしょう。

森博嗣の浮遊工作室
2008-07-19

『工学部・水柿助教授の日常』森博嗣 を読んで


工学部・水柿助教授の日常 (幻冬舎文庫)森 博嗣工学部・水柿助教授の日常
(幻冬舎文庫)
森博嗣

souiunogaii評価 ハート2つ

内容紹介
水柿小次郎、33歳。N大学工学部助教授。彼は2歳年下のミステリィ好きの奥さんに、自分の周囲のささやかな不思議を披露していた。きょうもまた日常の謎は、さらなる謎を呼んで……。
もくじ
第1話 ブルマもハンガーも居酒屋の梅干で消えた鞄と博士たち
第2話 ミステリィ・サークルもコンクリート試験体も海の藻屑と消えた笑えない津市の史的指摘
第3話 試験にまつわる封印その他もろもろを今さら蒸し返す行為の意義に関する事例報告および考察(「これでも小説か」の疑問を抱えつつ)
第4話 若き水柿君の悩みとかよりも客観的なノスタルジィあるいは今さら理解するビニル袋の望遠だよ
第5話 世界食べ歩きとか世界不思議発見とかボルトと机と上履きでゴー(タイトル短くしてくれって言われちゃった)

会社の同期に、森博嗣ファンが何人かいて、そいつらに勧められて、はじめて手にした森博嗣さんの小説。
「こんなに楽しい文章の書き方をする小説家がいるんだ、面白かった、感動した」
という感じかな。

頭の中で考えていること、思いついたことを、独り言のように、とにかく何から何まで全て書き出した、みたいな形の、何て言ったらいいのか、この独特な文章スタイルが、私はすごく好きです。

本当にどうでもいいような、テキトーに書かれているような部分が、後々の展開につながる大切な伏線としてしっかり役割を持っている。
それに気がついたとき、「あっ、こういうことか」っていうのを発見できたときの快感が、この小説の魅力なんだと思う。これこそがミステリーだよな、と。

ふざけて書いてるのか、それとも大真面目なのか、ちょっと判断しかねるような、小説なのかエッセイなのかもはっきり区別できないような、括弧書きを多用する文章。
「森博嗣という作家が…」という自身を第三者として描く不思議なやり方。
どこまでがフィクションで、どこからが現実にあった話なのか、実にあいまいであやふやなところ。
全部、始めはちょっと抵抗があったり、拒否反応を示したくなるような要素をたくさん含んでいるんだけれど、それでも先を読み進めてしまう魔力というか、そいういうのがこの小説のすごいところで、それで読んでいるうちに、次第にハマってしまう。知らず知らずのうちに癖になっている。
なんだか、まずくはないんだけど特別うまくもない、だけど何度も通ってしまうラーメン屋みたいな、(例えになっていない気がするが)みたいな感じだ。

でも作者が大変頭の良い方であることは、ちょっと読んだだけでも十分にわかる。
他の作品も読んでみたい。気になる作家リストに追加だ。

森博嗣の浮遊工作室
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