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『売るならだんごか宝石か』林總 を読んで[2010-05-16]
『会計についてやさしく語ってみました。』平林亮子 を読んで[2008-03-02]
『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?2 決算書編』小堺桂悦郎 を読んで[2008-01-17]
『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』小堺桂悦郎 を読んで[2008-01-17]

2010-05-16

『売るならだんごか宝石か』林總 を読んで


売るならだんごか宝石か (ベスト新書)売るならだんごか宝石か
(ベスト新書)
林總


souiunogaii評価 

内容紹介
利益には「品格」がある

川田麗奈の勤めるアクセサリー会社は、第3四半期まで赤字だった。決算期間近で売上げがほしい。社運を賭けた千円商品を発売し、蓋を開けてみれば、税引き前利益が十億円の黒字になっていた。
しかし、業態の変更にともない早期退職者の募集が同時に始まった。「なにかある」と感じた麗奈は、同期の一郎、後輩のユリとともに、ワインバー「ポワロ」のマスターのアドヴァイスを受けながら調査に乗り出し、会社が手を染めている不正の事実をつかんでいく……
利益とは何か。利益には「品格」があるか。利益が出ているように見せかけるには、どのような方法があるのか。
そして、リストラ指名を受けた麗奈と一郎の運命は?

著者の林總さんは、公認会計士、税理士で、LEC会計大学院の教授という「会計」のエキスパート。
そんな林さんが、粉飾決算をテーマにした小説で会計のポイントを教えてくれるのが本書だ。

公認会計士 林總 公式サイト

とにかく、面白かった。
小説として、読み物として、非常に完成度が高い。
主人公の川田麗奈の正義感あふれる姿には、読んでいて胸が熱くなったし、ハラハラドキドキのストーリーも、よくできている。

同じ会計の小説では、山田真哉さんの「女子大生会計士の事件簿」も大好きだけど、本書は物語としての奥深さが一段上をいく感じだ。

もちろん、会計学のエッセンスがきちんと詰め込まれていて、大切な事項・用語は図を使って丁寧に解説してくれている。
利益は、単純に収益から費用を差し引いた結果ではなく、経営者の価値観が色濃く反映されたものです。
会計センスを身につけるポイントは、こうした認識に立った上で、会社で起きている現実と会計数値を照らし合わせて「何故だろう」と疑問を持つことです。

林總さんは、他にも会計に関する本をたくさん書かれているので、それらもぜひ読んでみたい。


2008-03-02

『会計についてやさしく語ってみました。』平林亮子 を読んで


会計についてやさしく語ってみました。 (ダイヤモンド社)今よりずっと数字に強くなれる本平林 亮子会計についてやさしく語ってみました。
今よりずっと数字に強くなれる本
(ダイヤモンド社)
平林 亮子

souiunogaii評価 ハート3つ

内容紹介
会計なんてカンタン。普段の生活から会計の仕組みがわかる。そして会計がわかると、人生が豊かになる。個人にも役立つノウハウ付き。
公認会計士資格スクールの人気・美人講師 平林亮子先生が、「会計」について語りました。会計を教えてあげるという視線ではなく、会計のおもしろさ・楽しさをやさしく語っているので、ほかの本にはないわかりやすさがあります。会計だけでなく、会社の仕組みや戦略、家計でも使える会計手法・節約法など、役立つ内容です。

タイトル通り、会計の入門書です。
“やさしく”とありますが、会計用語もたくさん登場するし数字も使う、そこの点は“かんたん”というのとは違う。
かなり真面目に、会計のしくみはこうなっていて、企業の活動にこう使われている、ということを説明してくれています。
とはいえ、文体は優しく読みやすいものだし、ハンバーガーという例をいろんな場面で出していて分かりやすい。

利益、資産、キャッシュの3つに注目して、企業は何を目指して活動しているのかを、とにかく丁寧に説明している。
その後で、財務諸表(損益計算書、バランスシート、キャッシュ・フロー計算書)についての話に入っていく。
最後では、家計においても企業と同じ形の財務諸表を作ることを薦めている。
もくじ
プロローグ
第1章 利益の秘密を語ってみました。
第2章 資産の正体を語ってみました。
第3章 お金と利益の微妙な関係を語ってみました。
第4章 決算書のツボを語ってみました。
第5章 会計で世の中を追いかけてみました。
第6章 お財布の中身を語ってみました。―個人で使える会計術

著者の平林さんは、大学生のときにダブルスクールで専門学校で勉強して公認会計士試験を受け、大学4年のときには監査法人で働いていたという。
本書の文章からも、彼女が真に会計を面白いと感じていて、会計士の仕事が夢中になれるものだと感じていて、それを一般の人にも教えたいと思っているのが、強く伝わってくる。

私が一番印象に残ったのは、次の文章。
さまざまな金額の裏にドラマが隠されているのです。そのドラマこそ、会計が本当に伝えたい情報であり、そのドラマが会計を楽しくしてくれるのです。

もっともっと会計のことを詳しく勉強してみたくなる、そんな一冊。

平林公認会計士事務所
平林亮子の酸素派人間のススメ!
2008-01-17

『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?2 決算書編』小堺桂悦郎 を読んで


なぜ、社長のベンツは4ドアなのか? 決算書編 (フォレスト出版)誰も教えてくれなかった!裏会計学その2小堺 桂悦郎なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?決算書編
誰も教えてくれなかった!裏会計学その2
(フォレスト出版)
小堺 桂悦郎

souiunogaii評価 ハート2つ

決算書のカラクリが「世の裏側」をあぶり出す!
決算書がわかれば、イロイロなものが見えてきます。決算書は本当によくできています。とくに本書で説明する「損益計算書」と「貸借対照表」の関係は本当によくできていると思います。
決算書を知ることで、「何が儲かるのか」「何がオイシイのか」「どの会社が儲かるのか」「誰が儲かるのか」「誰がオイシイのか」「どの業界が儲かるのか」が必ず見えてきます。
まえがき より

先日読んだ『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』の続編。
会計コンサルタントである著者と、中小企業の社長との会話形式の文章スタイルは同じ。これが読んでいて面白い。
今回は、資金繰りに悩みながらも決算書の見方がまるで分かっていない困った社長に、的確にアドバイスを与えながら、決算書の見方のポイントを、素人にも分かりやすく説明してくれる内容になっている。
もくじ
第1章 なぜ、社長はベンツを売るとトクなのか?
 〜損益計算書の基本〜
第2章 ベンツはどこへ…
 〜貸借対照表の基本〜
第3章 なぜ、借金3000万円を利益30万円の会社が返せるのか?
 〜損益計算書と貸借対照表のヒミツの関係〜
第4章 ホントの決算書、ウソの決算書
 〜損益計算書と貸借対照表のキケンな関係〜
第5章 ベンツ買っちゃった!でも…
 〜キャッシュフロー計算書の基本と使い方〜

決算書の中でも、特に大切な損益計算書と貸借対照表の2つにしぼって解説している。
会社が黒字なのか赤字なのか、現金はいつどう流れているのか、このまま会社を続けて借金は大丈夫か、などを知りたいとき、どの数字を見て判断すればいいのか、そのポイントを教えてくれる。

それにしても、本文に登場する社長たちは苦労している方ばかりだ。
会社経営の大変さがひしひしと伝わってくる。

【関連】
『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』小堺桂悦郎 を読んで
なぜ、社長のベンツは4ドアなのか? (フォレスト出版)小堺 桂悦郎なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?
(フォレスト出版)
小堺 桂悦郎
2008-01-17

『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』小堺桂悦郎 を読んで


なぜ、社長のベンツは4ドアなのか? (フォレスト出版)誰も教えてくれなかった!裏会計学小堺 桂悦郎なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?
誰も教えてくれなかった!裏会計学
(フォレスト出版)
小堺 桂悦郎

souiunogaii評価 ハート2つ

「数字嫌い」のための使える会計の本!
本書は「現場の話」から入って「専門用語も少なく」「数字も少なく」「今すぐ役立つ」会計の入門書になっています。
本書を読めば、「セールス」「会議」「面接」「就職・転職」「交渉」「部下や上司とのコミュニケーション」「経営」「給料」「借金」「資金繰り」…などで有利になることは間違いありません!
プロローグ より

“素人向けの会計学の入門書”みたいな本は、これまでにも何冊か読んできたけれど、今回読んだ本書はその中では一番実社会に即していると感じた。
リアルさというか現場感というか。
もくじ
第1章 なぜ、社長のベンツは、中古の4ドアなのか?
 〜「経費」の話〜
第2章 なぜ、年商の4倍の借金のある旅館が潰れないのか?
 〜「資金繰り」と「決算書」の話〜
第3章 なぜ、イケイケの会社が倒産してしまうのか?
 〜「資金繰り」と「決算書」の話 その2〜
第4章 なぜ、借金社長は税金を払いたがるのか?
 〜「粉飾決算」の話〜
第5章 なぜ、ラブホテル経営者は税金を払わないのか?
 〜「税金」と「税務署」の話〜
第6章 なぜ、社長は生命保険が好きなのか?
 〜「経費」の話 その2〜
第7章 なぜ、社長は失敗しても投資し続けるのか?
 〜「投資」と「設備投資」の話〜

数字や計算はごく簡単なものだけにとどめていて、専門用語も必要最低限なものだけで、会計のしくみを語ってくれる。
中小企業だけに対象を絞っているのも、現場感を強く感じる理由の1つだ。
文章は、コンサルタントである著者と、資金繰りに悩む経営者との会話形式になっているので、楽しくスラスラと読める。
中小企業と銀行の関係や、経営者がどれほど大変な思いをして会社をやっているのか、その苦労の様子がリアルに伝わってくるようになっている。
キーワードとして登場する言葉は、減価償却、売り掛け金、債務超過、粉飾決算、脱税など。

社長ってやっぱり大変な仕事だと。

【追記】
『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?2 決算書編』小堺桂悦郎 を読んで
なぜ、社長のベンツは4ドアなのか? 決算書編 (フォレスト出版)小堺 桂悦郎なぜ、社長のベンツは4ドアなのか? 決算書編
(フォレスト出版)
小堺 桂悦郎
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