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『パーフェクト・ルーム』吉田龍二 を読んで[2007-10-05]
『星見るしあわせ』吉沢深雪 を読んで[2007-09-04]

2007-10-05

パーフェクト・ルーム (新風舎)吉田 龍二
パーフェクト・ルーム (新風舎)
吉田 龍二

本を読むスピードはそれほど速くはない私だが、この「パーフェクト・ルーム」は1時間くらいであっという間に読みきってしまった。
それほどに面白く引き込まれる小説だった。

まったく思いつきもしなかった予想外の急展開。
読んだ人は、誰もが「そうだったのか!」と思わず叫びそうになるはず。

久しぶりに感じた、「やっぱり小説を読むのって面白い」って感覚。
パーフェクト・ルーム【perfect room】=完全な部屋。
四方八方をコンクリートに囲まれた密室で、脱出は不可能。設計者、所有者、場所、目的、実在性など、すべて不明。この世界のどこかに存在すると言われているが、その実体は謎に包まれている。
脱出せよ! コンクリートの完全密室には、僕と少女と黒猫。果たして脱出できるのか? それとも? そもそもこの部屋の存在とは?
奇想天外な設定がもたらすミステリー小説。

「パーフェクト・ルーム」そのタイトルに魅かれてこの本を手に取ったのだけれど、間違いなかった。

早くその謎を解き明かしたい!真相が知りたい!そう思って読み進めていく。
しだいに気持ちも高まってくる。

思いついたことを順不同にとにかく書き並べたという感じの、短い文を連続させるスタイルの文章が、現実社会・実世界と異世界・夢とを混ぜ合わせたような不思議な空間の雰囲気を表現するのにはぴったりだと感じられる。

そして、それらは後から考えれば、実によく計算された文章表現になっていると気づかされる。上手い。
ここは宇宙の中心だ。
僕がそう望むのならば。

読者の期待を裏切らずに、しかし予想は出来ない急展開。
そして、あのラスト。
読み終わった後、頭の中の回路が再構築されてすっきりするような気持ち良さが残る。
そもそも、あらゆる問いには正しい答えなんて存在しないのです。完璧な翻訳が存在しないのと同じです。大多数の人が答えだと思っているものを、これが答えだと教えてもらっただけ。それは限りなく答えに近い、近似値でしかありません。答えとはそういうものです。真実とは別物です。

ロスト・ブルー (新風舎)吉田 龍二
ロスト・ブルー (新風舎)
吉田 龍二

CUBE2 特別版監督:アンドレイ・セクラ
CUBE2 特別版 DVD
監督:アンドレイ・セクラ
2007-09-04

星見るしあわせ (WAVE出版)吉沢 深雪
星見るしあわせ (WAVE出版)
吉沢 深雪

何年か前に、池袋のプラネタリウムを見に行ったことがあります。
そのとき、プラネタリウムの丸いドームスクリーンに映された満天の星と一緒に見たのは、癒し系のやわらかなイラスト。
そして、星についての詩・エッセイの朗読が聞こえてきました。

「星見るしあわせ」情報 :深雪社公式サイト

Planet Cafe2−星見るしあわせ− :コニカミノルタプラネタリウム

とっても素敵なプラネタリウム番組で、見終ってからも「良かったなー」と頭に残ってました。
で、気になってAmazonで探して買ったのが、この本「星見るしあわせ」でした。
もくじ
1章 星見るしあわせ
星暮らし/星をつくる/どこまでも遠く/流れ星/星の旅に行く/星のお祭り/自分流に星をみる/星座の名前を覚える/星浴/星に名前をつけてみる/水にうつった星/星を集める/星見る約束/星に願いを/星から生まれて/タイムマシンも/なにかのついでに/見えなくても/告白/星のデート/くじら座のミラ/輝かなくちゃ/二重星/雨夜の星/見上げるだけで/未知との遭遇

2章 星の記憶
星が恐い/星の砂/プラネタリウム/流星をおいかけて/七夕/星がみたい

3章 星をとる男

以来、なにかのきっかけでふと思い出しては、何度も読み返しています。
詩・エッセイなんで読みやすいというのもあるし、詩と一緒にほぼ全てのページに描かれているイラスト(ネコが星空を眺めている)を見ると、なんだかいい気持ちになれるんです。

私はもともと星とか宇宙とかプラネタリウムとか、結構好きな方です。
この本を読むと、「あぁ、星ってそんな楽しみ方もあったんだ」とあらためていろいろ考えたりします。

「東京の空では星なんて見えない」なんて言ったりしますけど、晴れてる夜には、意外にたくさん星が見えたりします。