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『楽して成功できる 非常識な勉強法』川島和正 を読んで[2008-09-20]
『きっと飛べると信じてた』オグ・マンディーノ を読んで[2008-06-14]
『ハーバードからの贈り物』デイジー・ウェイドマン を読んで[2008-05-08]
『人間力の磨き方』鳥越俊太郎 を読んで[2007-10-17]
『憲法九条を世界遺産に』太田光・中沢新一 を読んで[2007-08-29]

2008-09-20

『楽して成功できる 非常識な勉強法』川島和正 を読んで


「田原総一朗氏大絶賛!」に騙されてはいけない。本書は健康食品の宣伝本です。(嘘・笑)
楽して成功できる 非常識な勉強法楽して成功できる 非常識な勉強法
(アスコム)
川島 和正


souiunogaii評価 ハート1つ

内容紹介
経歴、環境、遺伝子、一切関係なし!
努力しないで、全ての欲を満たす裏ワザ初公開!
無駄な努力が嫌いなあなたに効率的な欲望の満たし方を教えます!
1 勉強しないで、有名大学に入学する方法
2 努力しないで、会社で出世する方法
3 ほとんど働かないで、年収1億円になる方法
4 自動的に、異性が集まってくる方法
5 ガマンしないで、健康的な体になる方法
――ほか、どんな願いも叶える「ある裏ワザ」を大公開

本が好き!より献本。

うーん、タイトルに騙された感が…。

著者の川島和正さんって方、痛いっていうか、可哀想っていうか。

いや、本の内容についていえば、決して間違ったことを書いているわけではないし、
ある意味では正論っていうか王道っていうか、正しいと思うんだけど。

特に、前半の第1章から第3章くらいまでの、成功哲学っていような感じの部分については、そうそうなるほどと思えることも結構あったんだけど。
例えば、著者自身も実践しているという「夢を叶えるためのプロセス」を丁寧に説明してくれているのだが、これは極めて正攻法というか正論というか王道というか、そいういう類のものだ。
本書にある"楽して成功できる"というものとは正反対のところにあるものだと感じるのだが…。
しかし、紹介されている方法論そのものは、納得もできるし共感もできる点も多々あった。
現状を分析し、目標を決めて、そこに到達するまでの最短ルートを探して、まっしぐらに突き進む、時間管理と効率を大切にしながら、という問題解決では最もよくあるパターンのもの。

だったら、その真面目さを正面に出せばいいのに、と思ってしまう。
落ちこぼれだった人が成功者になる、という表現をした方がカッコいいとでも思っているのだろうか?


で、「散々言ったあげく、結局そこかよ!?」みたいな印象をどうしても持ってしまう。

いや、こんな感想しか書けないのは、著者が経営する会社のサイトを見てしまったからかもしれないが。

川島和正オフィシャルページ 株式会社インフォパブリッシング

そうです。いわゆる情報商材です。
あーあ、やっぱりかよ。結局そうなのね。って感じですよ。
もくじ
第1章 落ちこぼれ川島が成功できた秘密
第2章 現在の自分の現状を把握する
第3章 自分の本当の夢を見極める
第4章 最低限やるべきことをリストアップする
第5章 夢を叶える具体的な計画を立てる
第6章 脳をコントロールする
第7章 実際に学習して行動する

まぁ、もうちょっと内容をブラッシュアップしてもらえれば、それなりに読める本になると思うんで…。

それともう1つ気になった点がある。
これは、同じく本が好き!で本書の献本で紹介を書いている以下のページで見つけたことなんだけど。

楽して成功できる 非常識な勉強法 :本読みな暮らし
↑のページで、YO-SHIさんも
この本を読んで私が得たものは、「楽して成功」なんてことは言葉とは裏腹にそう簡単なことではない、という考えを新たにしたことだ。

と書いている。私もまった同じ感想を持った。

で、気になった点というのは、YO-SHIさんも言っている、本書のPRの手法についてだ。
Googleのブログ検索で「"楽して成功できる非常識な勉強法" "お得な本は滅多にありません。"」で検索すると、現在は131件検索されます。そのほとんどで同じ文面が掲載されています。

というわけで、Googleで検索してみると…。
楽して成功できる非常識な勉強法 お得な本は滅多にありません - Google検索

これも、一種の情報商材的手法ですよね。
こういうのを見てしまうと、はぁー、なんだかなぁー、という気持ちになってしまいます。
YO-SHIさんの意見に同感です。

「非常識な勉強法」特設サイト

楽して成功できる 非常識な勉強法
Amazonで購入
書評/ビジネス

2008-06-14

『きっと飛べると信じてた』オグ・マンディーノ を読んで


きっと飛べると信じてた (ダイヤモンド社)オグ・マンディーノ(著), 牧野・M. 美枝(訳)きっと飛べると信じてた
(ダイヤモンド社)
オグ・マンディーノ(著)
牧野・M. 美枝(訳)

souiunogaii評価 ハート3つ

内容紹介
ベストセラーとなった『12番目の天使』の著者、オグ・マンディーノの中期の未邦訳作品。
人生の幸福と成功を請い願っていた少年・ルークに、亡き息子の面影を見、その前向きなひたむきさに突き動かされて自分が知り得た「人生の幸福と成功の秘訣」を愛情深く授けた老夫人。そしてそれを忠実に実行し、やげて本当の成功者となった彼との、思いがけない再会までの感動のストーリー。

オグ・マンディーノの著作を初めて読んだ。
著者紹介には、「人生哲学のジャンルでは世界中で最も広く読まれている作家。彼の魔法や英知や愛が、いかに人生を変えたかをあらゆる分野の多くの人々が語っている。」とある。

人生哲学・自己啓発・成功法といったジャンルに分類されているけれど、もちろん純粋に小説としても十分に楽しめる内容になっていて、それでいてなおかつ、人生で成功するために必要な要素を教えてくれる、という点が本書を特別なものにしているのだと思う。
とにかく、何ともいえない感動を与えてくれる不思議な感じが印象的だった。

ストーリーは一見シンプルで、貧乏だった青年ルークが、軍に入隊し、戦争に行き、そしてある時に人生を変えるような運命的な出会いを果たす。
彼が出会ったウィニーというすばらしい女性が、人生成功のための授業をしてくれる。
“高みにいる友人たち”からの贈り物。「成功の種子」。

一つひとつの言葉は、短く簡単で分かりやすい表現でつくられている。
しかし、それらが持っている意味は底知れず深い。
読み返すたびに、心の奥にじわじわとしみ込んでくる。
言葉ではとても表現できない、大きな感動を受けた感覚に包まれるその瞬間が、何だかとても心地好い。

こういう本に、私は初めて出会ったかもしれない。
Mission:Success!Og MandinoMission:Success!
Og Mandino
2008-05-08

『ハーバードからの贈り物』デイジー・ウェイドマン を読んで


ハーバードからの贈り物 (ランダムハウス講談社)デイジー・ウェイドマンハーバードからの贈り物
(ランダムハウス講談社)
デイジー・ウェイドマン


souiunogaii評価 ハート3つ

内容紹介
この本は、ハーバード・ビジネススクールの教授陣の協力を得て生まれました。
卒業生のなかには、「恒例の最後の授業にこそ、ハーバードの精神が息づいている」と言う人も少なくありません。語られるメッセージは、エリートだけに向けられたものではなく、働きながら生きるすべての人びとに、励ましと戒めを与えてくれます。
この本は、たんに知識を与えて正解を示すことが教育ではなく、精神のあり方や物の見方を実感をもって伝えることこそが教育の本質であると、おしえてくれます。

本書で作家デビューをはたした著者のデイジー・ウェイドマンは、J・P・モルガンで4年間勤務した後にハーバード・ビジネススクールで学びMBAを取得した方だ。
彼女が学んだハーバード・ビジネススクールにはある伝統がある。
学期最後の授業で、教授たちが最後の数分間に語る、学生たちへのメッセージ。
教授自身の経験、成功談・失敗談、乗り越えた試練、などなど。
共通するテーマは、いかにより良い人生を築くか、だという。
それを聞き、感銘を受けた著者は、これを本にして学外の人にも読んでもらおうと思い、生まれたのが本書だそうです。
もくじ
転落から高みへ ジャイ・ジャイクマー
なぜ人はあなたのために働くのか ティモシー・バトラー
ラシュモア山での問い トーマス・J・デロング
剥製の鳥 ジェフリー・F・レイポート
自分らしくあれ リチャード・S・テッドロウ
黒か白か トーマス・K・マックロウ
まずい食事と真実 スティーブン・P・カウフマン
同窓会 デイビッド・E・ベル
完璧を求めるな ナンシー・F・ケーン
キャサリン・ヘップバーンと私 ロザベス・モス・カンター
サラの物語 H・ケント・ボウエン
今という瞬間を生きよ フランシス・X・フライ
レース ヘンリー・B・ライリング
誓い ニティン・ノーリア
自分を見失わないで キム・B・クラーク

そういえば、私も浪人生だったころ、通っていた予備校で、入試前の最後の授業で、ある講師が受験とは関係ない、まさに「より良い人生のために」みたいな話を聞いて、何ともいえない感動をおぼえた記憶がある。
普段ほとんど雑談をしないその化学の講師が、最後の授業で、学生への熱いメッセージを心から語ってくれるのを、私も目頭をあつくして聞いていた。
小学校から大学まで、先生と呼ぶ人の話はたくさん聞いてきたけれど、その中でもあんなに感動したのは、その予備校の化学の講師がダントツだった。

ハーバード、ビジネススクールという、世界でも有数のエリートが学ぶ場所での、教授からの最後の言葉。
卒業後、社会のリーダーたる人々に向けられたそのメッセージの中には、社会人1年生の私にも、生きていく・仕事をしていく上でのヒントになる話がいくつも見つかった。

Remember Who You Are (Harvard Business School Press)Daisy WaswmanRemember Who You Are
(Harvard Business School Press)
Daisy Waswman
2007-10-17

『人間力の磨き方』鳥越俊太郎 を読んで


人間力の磨き方 (講談社+α新書)鳥越 俊太郎人間力の磨き方
(講談社+α新書)
鳥越 俊太郎

souiunogaii評価 ハート3つ

この人は実にカッコイイよな。こんな人間に、私は憧れるな。
そんな風に思う人が、私には何人かいるが、鳥越俊太郎もその一人だ。

朝のテレビ、私が見るのはスーパーモーニング(テレ朝)だけれど、その理由の一つは、鳥越俊太郎の言葉を聞きたいと思うからだ。

本書「人間力の磨き方」は、自らの職業を「ニュースの職人」と呼ぶ鳥越が、自身のこれまでのジャーナリスト人生を語ったものだ。
もくじ
第1章 この仕事に向かないと言われ回り道ばかりの新人時代
第2章 地道に足場を固めて「プロ」の力を養う
第3章 転機は自分でつくる―実りへの足がかり
第4章 50歳以上はおまけだ―激動の時代を全部この目で
第5章 いくつになっても試練と危機―生涯、一「ニュースの職人」

京都大学を7年かかってやっと卒業し、毎日新聞に入ってから、キャスターとしての現在に至るまでの、記者人生が、時系列的に語られる。
簡単にまとめて書いてみれば、

・京都大学文学部を卒業
・毎日新聞社に入社、新潟支局へ
・大阪本社、社会部へ
・東京本社、社会部へ
・サンデー毎日の編集部へ
・米国ペンシルバニア州の田舎の地方新聞社に研修へ
・外信部テヘラン特派員としてイランへ
・毎日新聞社を退社、テレビの世界へ
・ザ・スクープ(テレ朝)のメインキャスターに
・スーパーモーニング(テレ朝)のレギュラーに。そしてイラクへ。

という風になる。
それぞれの時代ごとに、鳥越はどんな事件を追いかけ、どんな姿勢で取材していたのかが、かなり細かく臨場感をもって書かれている。
そこから伝わってくるのものは、「現場主義」だ。
とにかく、現地へ行ってみる。そこにいる人間を観て、直接に話を聞いてみる。そうして初めて分かることがある。

まさに、「ニュースの職人」だ。
しかし、途中から私の気持ちの中に、ある種の虚しさが漂い始めた。討論をしている人の大半が、イラクという国のことをほとんど知らずに話をしているのだ。
(中略)
早い話、イラクの実情について何も知らないままスタジオで討論を続けることに、疑問が生じ始めていたのだ。
「参ったなあ、このままではどうしようもないなあ、これはやっぱり……」私の胸の内には、「イラクへ行ってこよう」という考えが浮かんでいた。
(中略)
危険なのは私にもわかっていた。しかし、テレビで討論をするたびに、誰もいらくを知らずに話をしていることに、私は我慢ができなくなっていた。

最近、鳥越俊太郎が出演しているAflacの保険のテレビCMをよく目にする。
がん治療で入院闘病中のシーンと共に、海外で懸命に取材をしているシーンが映っている。
実はこのCMを見たことが、本書を手にとって、読んでみようと思ったきっかけの一つでもある。

現地取材でしか知ることのできない真実があり、伝えなければいけない事実がある。
本書にこめられたメッセージだ。

先日のスーパーモーニングで、ミャンマーで命を落とした長井さんについて鳥越とAPF通信の山路さんが語り合うというコーナーがあった。
それを見て、この人たちは私たちにはとてもできない、大切なことをやっているんだと改めて感じた。
強い信念を持った人だからこその、かけがえのない仕事なんだと感じた。

テレビで見にする、あの声あの話し方が、本から聞こえてくるような、読者である私に直接話してくれているような、そんな文章だ。
「伝えたいんだ」という気持ちがたくさん詰まっている。

読んでよかった、そう思える1冊。


アフラック 生きる.com
ニュースの職人―「真実」をどう伝えるか (PHP新書)鳥越 俊太郎
ニュースの職人 「真実」をどう伝えるか (PHP新書)
鳥越 俊太郎

桶川女子大生ストーカー殺人事件 (メディアファクトリー)鳥越俊太郎&取材班
桶川女子大生ストーカー殺人事件 (メディアファクトリー)
鳥越俊太郎&取材班

本当は知らなかった 日本のこと (ミシマ社)鳥越 俊太郎, しりあがり 寿
本当は知らなかった 日本のこと (ミシマ社)
鳥越 俊太郎, しりあがり 寿
2007-08-29

『憲法九条を世界遺産に』太田光・中沢新一 を読んで


憲法九条を世界遺産に (集英社新書)太田 光, 中沢 新一憲法九条を世界遺産に
(集英社新書)
太田 光, 中沢 新一

souiunogaii評価 

日本国憲法第九条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

もう10年くらい前、中学の社会の授業、先生が「この条文は暗唱できるようにしなさい」と言っていたのを覚えている。

日テレの「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。」で、いつだったか太田さん本人が「これはすごくイイ本で」と紹介していたのを覚えていて、今日たままた書店で見かけたので、買ってきて一気に読みました。
(たしかその番組で民主党の原口一博さんも「これは本当に良い本です」と言っていました。)
日本国憲法(特に九条)をテーマに太田光・中沢新一の対談が本になったものです。

芸人と思想家の対談だからなのか、憲法問題なのに政治的な話はほとんど出てきません。
自衛隊とか日米同盟とか北朝鮮とかいうよくある切り口ではなく、人類が九条を生み出した奇蹟について、宗教とか思想とかいうもので話を展開しています。
もくじ
 対談の前に  中沢新一
第一章 宮沢賢治と日本国憲法 ―その矛盾をはらんだ平和思想
第二章 奇蹟の日本国憲法 ―日米合作の背景に息づく平和思想
 幕間  桜の冒険  太田光
第三章 戦争を発動させないための文化 ―お笑いは世界を救えるか
第四章 憲法九条を世界遺産に ―九条は平和学の最高のパラノイアだ
 濃密な時間のあとで  中沢新一

憲法九条というのは“奇蹟”の下に生まれたものだから世界遺産にして人類全体の共有財産にしよう、というのが2人の考えのようです。
この“奇蹟”という言葉がキーワードのようで、何度か登場します。

太田さんは
僕は、日本国憲法の誕生というのは、あの血塗られた時代に人類が行なった一つの奇蹟だと思っているんです。この憲法は、アメリカによって押しつけられたもので、日本人自身のものではないというけれど、僕はそうは思わない。この憲法は、敗戦後の日本人が自ら選んだ思想であり、生き方なんだと思います。
(中略)
その奇蹟の憲法を、自分の国の憲法は自分で作りましょうという程度の理由で、変えたくない。少なくとも僕は、この憲法を変えてしまう時代の一員でありたくない。

と語っています。

対談はその場の空気で話の流れが作られていったようで、憲法というテーマを出発点にして、他にもいろいろな話題に触れています。
宮沢賢治の思想、アメリカ人の建国にまつわる思想、オウム事件、ホリエモン、神話、落語にみる日本人古来の思想、天皇制問題、テロ、など

「思想界の巨人」の中沢新一はもちろん頭の中にぎっしりいろんなことがつまっている人なのでしょうが、太田さんの知性・教養にあらためて感心してしまいます。
こんなにいろいろなことを知っている芸人だったのか、こんなにいろいろなことを考えている芸人だったのか、と。

しかし、太田さんの「テロに屈する勇気を」という発言や、中沢さんの「テロに屈する必要はたしかにある」という発言にはドキッとしてしまいます。

憲法九条というのは、ある意味、人間の限界を超える挑戦でしょう。たぶん、人間の限界は、九条の下にあるのかもしれない。それでも挑戦していく意味はあるんじゃないか。いまこの時点では絵空ごとかもしれないけれど、世界中が、この平和憲法を持てば、一歩進んだ人間になる可能性もある。それなら、この憲法を持って生きていくのは、なかなかいいもんだと思うんです。

というのはテレビの「太田総理」でも一貫している太田さんの主張というか信念のようなものか。
テレビで石破茂と国防について論争しているときの太田さんの「それでも絶対に戦争はダメ」という迫力のある発言シーンなんかを見てると、その本気度が伝わっくる感じがする。

そしてこの第四章では、「実際に日本国憲法を守るためには、犠牲が必要である」というテーマについて語られています。
中沢さんは
こういう日本国憲法を守っていくには、相当な覚悟と犠牲が必要となるということも忘れてはいけない。
(中略)
理想的なものを持続するには、たいへんな覚悟が必要です。覚悟のないところで、平和論を唱えてもダメだし、軍隊を持つべきだという現実論にのみ込まれていきます。多少の犠牲は覚悟しても、この憲法を守る価値はあるということを、どうみんなが納得するか。
(中略)
無条件で護憲しろという人たち、あるいはこの憲法は現実的ではないから変えろという人たち、その両方になじめません。価値あるものを守るためには、気持ちのいいことだけではすまないぞと。
と語っています。

2人の主張は非常にはっきりしています。
しかし、実際に具体的にどう現実の問題を解決すればいいのかということには、まだ答えがだせていないようです。

憲法九条の問題は、平成を生きる日本人の一人である私にとっても、考えることから逃げてはいけない責任だと思います。

数年後、憲法改正のための国民投票が実施されるその日のために。

この本は、私にいくつもの“気づき”を与えてくれました。
20年後30年後の日本の人たちが、現代を振り返って「平成の日本人は何を考えてたんだバカヤロウ」と言われないようにしなければいけません。


太田光さんは、テレビではいろいろな顔を見せる。「笑っていいとも」「サンデージャポン」「太田総理」「爆問学問」ではそれぞれかなり異なった印象を受けるけれど、そのどれもが太田さん自身なんだからまったくまったくすごい人だと思う。
北野武・松本人志なんかもすごい芸人だと思うけれど、太田光も負けずにすごい芸人だ。


太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。 :日テレ

爆笑問題のニッポンの教養(爆問学問) :NHK


この本の中で太田さんが紹介しているいくつかの本の中で、「憲法九条を世界遺産に」と発想するきっかけになったという「敗北を抱きしめて」という本も読んでみようと思いました。

敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人John W. Dower (著), 三浦 陽一, 高杉 忠明 (訳)
敗北を抱きしめて 上 増補版
第二次大戦後の日本人
John W. Dower (著), 三浦 陽一, 高杉 忠明 (訳)

敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人John W. Dower (著), 三浦 陽一, 田代 泰子, 高杉 忠明 (訳)
敗北を抱きしめて 下 増補版
第二次大戦後の日本人
John W. Dower (著), 三浦 陽一, 田代 泰子, 高杉 忠明 (訳)

憲法は世界遺産であってはならない :404 Blog Not Found