2007-09-20

『読書の腕前』岡崎武志 を読んで

読書の腕前 (光文社新書) 岡崎 武志読書の腕前
(光文社新書)
岡崎 武志

souiunogaii評価 ハート1つ

書評家の岡崎武志さんが「読書」についてあれもこれも書いた、内容盛りだくさんの本です。
もくじ第1章 本は積んで、破って、歩きながら読むもの
第2章 ベストセラーは十年後、二十年後に読んだほうがおもしろい
第3章 年に三千冊増えていく本との闘い
第4章 私の「ブ」攻略法
第5章 旅もテレビも読書の栄養
第6章 国語の教科書は文学のアンソロジー
第7章 蔵書のなかから「蔵出し」おすすめ本

「なぜ人は本を読むのか?」という問いに始まり、著者の「読書への想い」、読書のスタイル、書評という仕事、本の選び方・買い方、子供時代から学生時代までの読書、などなど読書についての思いつく限りのことを一冊の本にした、そんな感じの本です。
ひとつはっきりしているのは、私の場合、本を読むことによって、自分がいかにものを知らないかを確認できる、ということだ。自分は知らないことだらけだ、ということが本を通してわかる。つまり、知らないことを知ることで、はじめて「それを知らなかったこと」に気づくのである。そして、知らないことを知ることは、つねに気持ちがいい。

著者は大の古本好きで、全国の各地の古本屋を巡って、掘り出し物を探すのが趣味だそうです。
自宅の書庫は本であふれていて、ブックオフには行くけれどアマゾンは使わない。
ベストセラー本や売り上げランキング上位の本には手を出さない。
という自分流の読書のスタイルを作り上げ、守っているという、(頑固な?)読書家です。

ところどころに「あれ?これは私とは違うな」と疑問に思う主張もあるのですが、それを含めても、こんな風に読書を愛する人になってみたいものだ、と思ったりもします。
ベストセラーを買う人は、本の中身より「話題」を買っているのだろう。

本書では、非常に多くの本が著者の書評とともに紹介されています。
(小説が中心)
そのほとんどは、私がタイトルも知らない本ばかりでした。
自分はまだまだ何も知らない読書の初心者だな、と思い知らされます。
私も、いつだって「もっと本を読もう」、読みたいと考えている。そして、見えない言葉で書かれた世界のことを、少しでもたくさん知りたいと思っている。

読書を何よりも愛する読書家の書いた、読書の本です。

「この本、私も読んでみたい!」と感じさせる文章は、さすが本職の書評家だな、と感心します。

著者が紹介してくれた本の中で、特に私が気になったものを、自分用の覚書として挙げておきます。
桟橋で読書する女 (文春文庫)マーサ・グライムズ(著), 秋津 知子(訳)
桟橋で読書する女 (文春文庫)
マーサ・グライムズ(著), 秋津 知子(訳)

エリック・ホッファー自伝―構想された真実 (作品社)Eric Hoffer (原著), 中本 義彦(訳)
エリック・ホッファー自伝―構想された真実 (作品社)
Eric Hoffer (原著), 中本 義彦(訳)

ヘンリ・ライクロフトの私記 (岩波文庫)ギッシング (著), 平井 正穂 (訳)
ヘンリ・ライクロフトの私記 (岩波文庫)
ギッシング (著), 平井 正穂 (訳)

タイムスリップ・コンビナート (文春文庫)笙野 頼子
タイムスリップ・コンビナート (文春文庫)
笙野 頼子

「読書の腕前」の上げ方 :わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる


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Excerpt: 読書の腕前 岡崎 武志  07−104 ★★★★★  【読書の腕前】 岡崎 武志 著  光文社新書  《読書家なら、これを読まなくては、…》  『読書しない人生は、書〜もない人生..
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