2010-07-11

『婚礼、葬礼、その他』津村記久子 を読んで

婚礼、葬礼、その他婚礼、葬礼、その他
(文藝春秋)
津村 記久子


souiunogaii評価 

内容紹介
疎遠になっていた友人の結婚式に招待された会社員のヨシノ。
計画していた旅行をキャンセルして式に出席すると、上司の親の葬儀に呼び出されてしまう――。
結婚披露宴、葬儀に「召喚」され、その準備に追われるヨシノの心境を丹念に描きつつ、会場での友人や同僚との会話を通して、現代人にとっての冠婚葬祭をつぶさに見つめた力作です。
『君は永遠にそいつらより若い』で太宰賞を受賞し、前作『カソウスキの行方』で芥川賞候補になった著者の描く人物は、現代的である一方、どこか切なく、多くの共感を呼びます。

津村記久子さんはこれで3冊目。

登場人物たちの名前をカタカナにする表現はもう津村さんの作品ではおなじみの手法。
どこか冷めていて、乾いていて、何ていうか独特の空気をもつ世界だ。

友人の結婚式に出席していたのに、会社の上司に呼び出されて葬式に出席することになってしまう主人公のヨシノさん。

式で出る食事をあてにしていたのに、それを食べそこなってしまい終始空腹に苦しめられる姿には、何とも言えない笑いがある。

一緒に収録されている「冷たい十字路」という作品の方は、
これまた津村記久子の世界なんだけど、とってもダーク。

語り手になる人物を順に変えながら、自転車交通事故っていうひとつのできごとを中心に描かれる、ある街の物語。

津村記久子「婚礼、葬礼、その他」:文学賞メッタ斬り!(第139回芥川賞)



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